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マーケット 「ドル安 容認論」ジワリ
金融危機を切欠に基軸通貨ドルの位置づけを巡る議論が激しくなりました
NY
アメリカ国内からもドル安を容認すべきだとの声が出始めました
この問題で去年大きな反響を呼んだのが
元財務省高官で有力シンクタンク所長が発表した論文です
「ドル基軸体制が国の借金体質を助長」と主張
ピーターソン国際経済研究所 フレッド・バーグステン所長
「ドルの国際的な地位によってアメリカは恩恵を受けています」
「貿易赤字や財政赤字が増えても外国からお金を借りやすいのです」
「しかし借金を返さず赤字が増え続ければ、いつか外国はお金を貸す事を止め」
「ドルは崩壊します」
「もし外国がお金を貸し続けたとしても資本流入でお金がだぶつき」
「金融危機が再燃しかねません」
バーグステン氏は「マルチ通貨システム」への移行を提唱
「(ユーロや人民元の台頭で)ドル一極から”マルチ通貨”の世界に移りつつあります」
「アメリカにとっては貿易赤字の穴埋めが難しくなります」
「貿易黒字国はドル以外の通貨で資産を保有しやすくなるからです」
「しかしこれは良い事です」
「アメリカは経常赤字により注意を払い、財政政策も慎重なものとなるでしょう」
ドルの下落
輸出産業は歓迎
「当局も一定の下落は容認」との見方も
$1=¥90.96
今後通貨安競争が激しさを増すのでしょうか
去年通貨安を謳歌したのは新興国です
ブラジル レアルは3割安 韓国 ウォンは4割安
09年前半のウォン安で
サムスン電子 LG電子
輸出が好調で業績↑
しかしその後はアメリカの超低金利政策で、ドル安となり状況は一変します
ウォンは日本円に対しても高くなり、輸出の競争力は弱くなっています
そのため
ウォン高で韓国企業の輸出競争力低下
→競合するソニーやパナソニックの株買われる
PS3好調傾向だけじゃなかったんだ一方
韓国銀行(中央銀行)
5日と14日 ウォン安介入したもよう
日本でも
菅財務大臣
7日 円安誘導ととらえられる発言
ただ為替は相対的なものですから
どこかの通貨が高くならざる負えません
欧米
中国人民元の切り上げを要求
→中国は反発
今後各国の為替政策の攻防が激しさを増しそうです
日経平均株価 10982円(↑74円)
今後円高円安どっち?
15日から東京幕張メッセ
東京オートサロン2010開催(17日まで開催)
625台のカスタムカーが展示
注目を集めたのはプリウスや電気自動車です

スポーツ仕様のプリウスには人だかりができました