ワールドビジネスサテライト,3/18,特集,日本ブランドを守れ−中国商標の落とし穴−
鹿児島・垂水市
森伊蔵酒造
昔ながらの製法で作られる芋焼酎
【代引き決済限定特価!】 森伊蔵 芋 25度 1800ml年間で1升瓶で10万本売れるという
森伊蔵
限定生産で手に入りにくくネットでは高値で取り引きされるほど
その銘酒が今直面する問題とは
あまりの人気にニセモノまで発生したので
日本国内の商標登録は万全
対策は万全のはずだった
しかし
国内でも数が少ないため中国で商売する感覚がなく
中国で商標を取るという事は頭になかったという
ニセモノ対策のために念のために中国で商標登録を申請したところ
福岡在住の日本人
森伊蔵酒造より3ヵ月前に中国商標局に登録を申請がされていた
申請者と連絡取れず
→中国当局に異議申し立て
審査には最低3年はかかる
街を歩けばうどん屋に当たるといわれる香川県
ココでも地域ブランドを脅かす事件が起きている
上海在住の中国人
飲食店などの商標として申請
さぬきうどん共同組合 大峯茂樹 理事長
「まさかとは思いましたね」
「中国の方の申請で個人の方なので余計に」
今週
香川県・業界団体
09年8月に異議申し立て
→独自の商標申請も検討中
申請をした中国人は音信不通
やはり3年待たなければならない
行政も後手に回る対応だけでは限界があるという
香川県産業政策課 中山洋平 主幹
「防衛的な対策だけだとその都度の対応になる」
「根本的対応には積極的対策も必要になる」
東京・新宿
オンダ国際特許事務局
山梨勝沼を手がけた時の異議申し立ての書類を見せてもらうと
全部で600ページにも及ぶ資料
この特許事務所ではここ数年中国での商標問題でのトラブルが
数多く持ち込まれているという
オンダ国際特許事務局 谷尾唱一 理事
「地方銀行が軒並みやられている」
「売るがための出願と言える」
”となりのトトロ”まで出願されている
商標の売買を目的としたブローカーの存在も見え隠れするという
「日本の製品であれば高くても売れるんです」
「商標の売買そのものがビジネスになっている」
中国で商標問題が顕在化しているのを受け後手に回るのではなく
積極的にブランド戦略を手がけるビジネスも誕生している
東京・港区
SBIチャイナプランディング
沖田貴史 社長
「全世界のプレイヤーが中国に押し寄せている」
「日本も・・・っと行くと商標の壁にぶち当たる」
「グローバルな知財戦略が欠けている」
この会社は
中国商標プロモーションパック
商品登録代行サービスとバイドゥ(百度)でのプロモーション
バイドゥ(百度) 高橋大介マネージャー
「直販しかしていないのに代理店を名乗る企業がいる」
「勧告や掲載の自粛など知的財産権の動きをしている」
バイドゥ(百度) 陳海騰 駐日首席代表
「商標を取る申請するときも証拠としてイロイロ必要」
「何もないとなかなか難しい露出して証拠として提出できる」
このサービスを使い中国進出に向け準備を進めいている
東京・港区
ゴルフダイジェスト・オンライン
浅川威 経営戦略主管
「ゴルフ観光を目玉に富裕層を日本に呼び込むビジネスを今春から始める」
Buy-J.com
SBIが運営する中国ネット市場
ゴルフダイジェスト・オンライン
中国進出のテストマーケットとしてネット上で販売を開始
「日本の会社ですよ信頼して買っていただけますと」
中国の富裕層をターゲットに日本へのゴルフ観光の誘致や
ゴルフ用品の販売をする上でブランド管理は欠かせないという
「先に商標登録をしておく事が非常に大事になる」
狙われるニッポンブランド
巨大市場中国には商標登録という大きな落とし穴も潜んでいる
既に登録されてしまった商標
・九谷焼
・美濃焼
出願中
・都道府県名
*商標を取ったらニセモノでなくなる?