経済学の父といわれるイギリスのアダムスミス
有名な国富論を書いた人物です
このスミスという苗字は英語圏で最も多い名前といわれています
有名な人もそして身近な人もそれぞれが素晴らしいと感じる本を紹介する
スミスの本棚新コーナーのスタートです
人が好む本には力がある
そんな本の真髄に迫るスミスの本棚
初回のゲストは
編集者 見城徹 (幻冬舎 社長)
角川書店時代(85〜)
「月間カドカワ」編集長として売り上げ6000部→18万部
誰もが不可能だという中
93年(42歳)
部下5人と”幻冬舎”を設立
以来
石原慎太郎の
や
郷ひろみの
など数多くのミリオンセラーを世に送り出してきた人物である
Q.新しいところに切り込んでいくという時に何がご自身を奮い立たせる?
見城
「スムースに進んだ仕事はいつも疑えと部下に言っている」
「スムースに進んだ仕事はきっと他の人でもできるよと」
「とにかく難しいこと不可能だと思われること」
「どっから手を付けていいか分からないという事を選んでやらなきゃダメ」
Q.もう一度本に立ち返るという意味は?
見城
「本というのは結局人の精神が材料なわけですよね」
「人間は死ぬ運命がある限りイロイロな問題を抱える」
「その時に一番ヘビーに一番決定的に影響を与えてくれる」
「又は救いの光を照らしてくれるのはそりゃ”本”ですよ」
そんな見城さんが人にススメたい本ソレは
吉本隆明全著作集 (1)=
![吉本隆明全著作集〈5〉文学論 (1970年)]()

絶版だが(5)で同じものが読める
見城
「40年前の高校生の時にこの本と出合い」
「この本の中の”転位のための十篇”とういう詞があり」
「彼は革命闘争をやっている時に自分の孤独な信条をしかし戦うという意思を」
「詞に仮託したんですよ」
吉本隆明
”戦後最大の思想家”と呼ばれる詩人 評論家
執筆は1953年(昭和28年)
労働紛争の真っ只中にいた彼はどうにもならない秩序と
ソコに立ち塞がるだけの労働者その両方との意識の溝に孤独を感じながらも
戦い続ける意思を詞に表現しました
見城さんの本にはペンで印が付けてありました
ぼくのあいする同胞とそのみじめな忍従の遺伝よ
ぼくを温愛ででねむらせようとしても無駄だ
きみたちのすべてに肯定をもとめても無駄だ
ぼくは拒絶された思想としてその意味のために生きよう見城さんはこの同じ本を7冊もベッドサイドやトイレ
お風呂など家中に置いて何かにくじけそうになった時に読むそうです
見城
「まず涙が出ます」
「ここまで辛い思いを耐えて戦おうとした人がいたんだ」
「という事に対して涙が出ました」
「辛い時どうにもならない時」
「必ずこの本詩集を読む」
「そうすると”よし!戦いきるぞ”という気力に満ちてくる」
03年 ジャスダック上場の前日
そして周囲の反対を押し切り
ダディを初版で50万部刷った時もこの本を読よみました
見城さんが選ぶ一文は
ぼくは秩序の敵であるとおなじにきみたちの敵だ見城
「きみたちをココまで貧乏にしている」
「国家や経済の仕組みに対して自分は戦いを挑んでいるんだけれども」
「その困窮を受け止める君たちも孤独に戦う僕を分かってくれない」
Q.どんな人に読ませたいですか
見城
「不可能だと思える事に決然と挑む人とたちに」
Q.では、たすきを渡す人を
見城
「はいそれは小山薫堂です」(映画”おくりびと”の脚本家)
「僕は彼を誤解してたんです非常に軽い人間だと思っていた」
「違いますねまったく」
次回 GUEST002 小山薫堂
*映画とチョッと違う?