ワールドビジネスサテライト,5/11,トヨタ黒字転換アジアが伸びけん引も
今日はトヨタ自動車や日立が決算を発表しました
外需特にアジア市場が好調で業績は回復傾向にありますが
今後は為替リスクも気になります
トヨタ 豊田章男 社長
「昨年6月にバトンを引き継いだ時」
「嵐の中の船出と言ったとおり大変厳しい経営環境だった」
「(米GMとの合弁工場の)停止やF1撤退など数々の苦渋の選択をした」
「大変心配をかけたリコール問題など一瞬も気を抜けない1年だった」
記者会見冒頭に一年をこう振り返った豊田章男 社長
トヨタ2010年3月期
売上高 18兆9500億円(↓8%)
営業利益 1475億円(黒字転換)
「現在も嵐の中の状況に変わりはない」
「ただ同じ嵐でも遠くに晴れ間も見え始めた」
トヨタ2011年3月期(見通し)
売上高 19兆2000億円(↑1%)
営業利益 2800億円(↑90%)
それをけん引するのは
「攻める分野は次世代環境車と新興国」
販売台数(11年3月期見通し)
世界 729万台(↑7%)北米 213万台(↑2%)
日本 192万台(↓11%)
アジア109万台(↑11%)
新興国の需要に対応するため現地生産を強化する
中国・長春に500億円投じ新工場2012年前半の稼動目指す
「今回の決算も含め私はやっとスタートラインにつけた」
「今年度がトヨタ再出発の年と考え新たな成長戦略舵を切りたい」
中国を中心とするアジアの成長
日本企業の期待は大きい
自動車 家電メーカーについて今年度の売上比率を調べたところ
今年度のアジア売上比率
スズキ
| 56%
|
東芝
| 37%
|
三菱自動車
| 31%
|
ホンダ
| 26%
|
パナソニック
| 25%
|
トヨタ
| 15%
|
3年後売上目標を8兆円と掲げた
東芝 佐々木則夫 社長
「これから先 経済の多極化」
「新興国の台頭で狙うマーケットは明白」
「中国やアセアンは非常に高成長を継続している」
来年3月期に最終損益で5年ぶりの黒字を見込む
日立 三次祟司 社長
「社会インフラを中国はまだまだ整備していく」
「当然都市開発も出てくるので中国は伸びていくだろう」
アジア市場に期待を寄せる中
日本経団連 御手洗 会長 率いる視察団が中国を訪問
環境技術での協力や中国経済の先行きについて意見交換する予定
日本企業が気にしているのが人民元の切り上げリスク
中国4月 住宅販売価格
↑12.8%(前年同月比)
また
中国4月 消費者物価
↑2.8%(前年同月比) 08年10月以来の高い伸び
中国政府が近く引き締めに動く観測が広がっています
各社の想定為替レート
1ドル=90円が中心
ドルと連動する人民元が切り上がれば収益計画に狂いが生じます
東芝 佐々木則夫 社長
「工場としての機能は為替が上がってきたときに不利になる部分もある」
「ただしマーケットとしてはその逆もあるので」
「元のように必ず一方向で上がっていくと想定されるモノについて対応が必要」
スタジオでの話では
元気利上げで実質為替レートでは
元だけの価値が上がると思われる
輸出の比率は日本はアメリカほどしかなくまだまだ上げつ必要がある
ドイツや台湾は高い水準
*裏読みするとどうなるんだろ?