ワールドビジネスサテライト,5/14,スミスの本棚,長田豊臣
GUEST005 長田豊臣 立命館大学理事長
70年代〜80年代
米プリンストン大学やコロンビア大学など客員研究員に
アメリカ史の研究者として名を馳せ3度の留学を経験
多様な価値観を認め合う事で発展するアメリカ的ダイナニズムを学ぶ
1999年 立命館大学 学長
2007年 立命館 理事長
・学者から大学経営者へ
長田
「専攻に閉じこもるのはおかしい」
「もうチョット学際的なことをやらなきゃならないんじゃないかと」
学際的=いくつかの学問領域にまたがる事
時代にあった新しい大学作り
2007年 映像学部設立
今回長田さんを指名した山田洋次監督も
映像学部を作りたいというその熱意に動かされ学院教授に
産学協同プロジェクトとして学生達が製作した映画
「京都太秦物語」がベルリン国債映画祭で高い評価を得ました
・知的活動のアリーナ
Q.今の学生なり大学なりのあり方はどういう風にご覧になっていますか?
長田
「日本の大学は欧米にキャッチアップするために作ったわけでしょ」
「均一の学生を集めて学習能力のある人をね」
しかしその時代は既に終わり長田さんは
多様性の中から創造性は生まれると考えコレまでの学問の分野を研究する
先端総合学術研究科を2003年新設しました
「大学は知的活動のアリーナですよね」
「昔の研究をしてもいいですよ中国の古典の研究をしてもいいけど」
「それを新しい目で現代にどう生かせるか」
「そういう視点がなかったら”好事家の学問”になる」
そんな長田さんの一冊は
夫子どもと幸せな暮らしを送っていた32歳の主婦
突然母親が
ALS
意識はハッキリしているのに段々全身の筋肉が動かなくなる病にかかります
病気の進行は凄まじく目前の母は自分で水を飲む自由さえ奪われていた。
12年の介護を綴ったノンフィクション作品
”人工呼吸器をつけたくない”
”生きるほうがつらい”まだ字が書けた頃そう記した母
しかし作者は次第に本当は死ぬ事に同意してほしくない母の心の叫びに気付く
長田
「それ以上の治療をしない事が本人も周りにも幸福と思われてきた」
「これを読んだら人間はそんな単純なものではなくて」
「人間はどんな状況の中でも生きていくと」
長田さんが選ぶ一文
どんなに重症の患者でも、自分は人として最後まで対等に遇されるべきがという意識で満たされている。
Q.こんな世界があったんだと涙してしまったんですけど
長田
「そうでしょうそうでしょう」
「今の世の中で合理主義だけで考えて”人間に対する考え方”は間違いじゃないかと
Q.どんな人にすすめたいですか?
長田
「"生きている”とはこういう事に直面している事」
「すべての人に読んでもらいたいですね」
ではタスキを渡す人は
長田
「有馬頼底さんにお願いしたい」
「これはスゲー宗教人だと思って」
次回 GUEST006
有馬頼底