ワールドビジネスサテライト,5/14,THE行列,”10円”にかける思い,スーパーさんよう
東京・足立区
大きな地図で見る スーパーさんよう
月曜日の朝10時前
次から次へと人が集まる
定員
「”10円祭り”ただ今より始めさせていただきます」
開店30分前から並んだ人達が殺到する先には
”にんじん””たまねぎ”そして”きゅうり”も全て100g10円
10円祭り
第2第4月曜に
スーパー「さんよう」が行うセール
にんじん3本69円
たまねぎは3個で80円
近くにある大手スーパーと比べても破格の安さといえる
行列データ
約100人 開店30分前から行列
開店20分後品物はまばらに
この安さの秘密は
朝4時半過ぎまだ夜も明けきらない頃
生鮮市場さんよう 新妻洋三 社長
が向かった先は
北足立市場
他の客に聞かれぬよう価格は声に出さず交渉
キャベツの相場(10日)
600〜650円(1ケース8個入り)
→400円で仕入れる
卸
「特別ですよ社長」
洋三 社長
「50ケース(400個)でいきましょう」
「キャベツはかなり安いですだから1個99円で行きます」
目玉商品を作るため思い切った仕入れも
ピーマンの相場(10日)
1500円(1箱75〜80個入り)
→1000円で仕入れる
しかし1個10円で売るという
20箱売ると5000円のマイナスに
だが客は集まる
社長が毎日市場に足を運ぶ事で価格交渉もしやすくなる
だが狙いはそれだけではない
「普通スーパーはファックスで注文を出すセリは何ケースとか」
「そうすると何が届くか分からない」
「自分は朝必ず見て納得いくモノを買う」
仕入れの手間を惜しまず大量に仕入れる
商売を始めて37年
その姿勢を貫き店舗面積は50倍に拡大させた
「品物がいいと売る気が出る」
「レタスは気に入ったから10ケース」
「普通は5ケースしか売れないが倍の10ケース売る気になる」
「それは(市場に)来てみなければ分からない」
12年前に100円セールを始め07年には55円セール
客がその安さに慣れていく中で更に驚かそうと
08年〜10円祭りを始めた
野菜価格が高騰してもセールを休む事はない
「30円くらいの仕入れたモノを10円で売るから」
「それだけ買われたら困る」
「他のモノも買っていただいてソレで何とかなる」
薄利多売
ギリギリ黒字は維持しているが経営は決して楽ではない
しかしソコには数を売る事へのこだわりがあった
「いつも思うがこの地域の台所で」
「うちの野菜 商品が何割の人にいってるのか」
「大勢の人が”さんよう”のモノで食事するのが夢」
*ある意味つりに通ずる手法だ