ワールドビジネスサテライト,8/12,特集,逆手ビジネス
岐阜県・多治見市
駅前に巨大温度計を設置する計画が動いていた
もともと多治見市といえば窯元が多く
陶磁器の製造が盛んな街
そのため役所もソレを中心とした街づくりを長年取り組んできた
しかし
この猛暑
7月
6日連続で暑さ日本一
その名を全国に知らしめた
それならばと市は暑さを使ったPRへと方針を転換
38度を超えると街に突然現れる
うながっぱ
やなせたかしデザイン
関連グッズ100種類以上
→土産物の売り上げが2倍に
商店街では2週間ほど前から

うながっぱカキ氷
が大人気となっている
コレまでは暑さで地元民でさえ出歩こうとさえしなかった
街中に観光客の姿も
まさにしてやったりの多治見市
その発想の裏にあったのは
多治見市役所 産業観光グループ 松田真由美 副主幹
「暑いというのはマイナスイメージが大きいが」
「逆手にとってプラスに変えて地域活性化になればいいなと」
一方コチラはとある温泉旅館が逆手に取ったビジネス
夜ほとんどの店が閉まってしまい真っ暗闇となる四万温泉では
”ちょーちんウォーク”というイベントを開催し人気を集めていた
四万温泉は健全な温泉街で歓楽街がなく
夜開いている店がほとんどない
またメインの通りでも閉店も早く薄暗くなると店を閉めてしまう
閉店時間(平均)
午後5時半〜午後6時
旅行客からは夜は何もないと不満の声は少なくなかった
有名な観光地であるにもかかわらず
夜になると真っ暗になってしまう四万温泉
最近では宿泊客の数も低迷気味だった
そこで
四万温泉協会 柏原益夫 会長
「暗さを逆手にとって」
「暗い中をちょうちんを持って歩くという体験もなかなか無いので」
「夕涼みをしながらゆっくり温泉街を歩いてもらう」
7月から始めた
ちょーちんウォーク
毎週水曜と金曜に実施
参加は無料
弱点だった夜の暗さが
逆に魅力として温泉街の集客に繋がった
*四万温泉で楽天とラベル最高評価旅館
一方ここにも街の弱点を逆手に取る動きが
京都・笠置町
切山地区
山林の半分近くが放置状態
切られた木が放置され荒れ果てたままの森林
山のいたるところから湧き出る湧き水が
地層に入り込みこの地区は地すべりの危険区域に指定されている
そこで考えられたのは
新プロジェクト
「荒廃した森」「湧き水」→エネルギーに
まず放置されて役に立たない木材は
ガス化発電プラント
けいはんな学研都市
放置された木材→ガス→発電
湧き水は
水害対策の井戸を連結
→一定の水量を確保
下流に小水力発電機設置で発電
笠置町
「森林」「湧き水」から得た電気で”食物工場”を稼動
イチゴ・トマトなどを栽培予定
笠置町 松本勇 町長
「こういう事が生き延びる1つの手段」
「逆手に取るというと言葉が悪い気もするが」
「それも1つの手段だろと考えています」
*ほんとの逆手も役に立つw