ワールドビジネスサテライト,8/19,特集,エコX活性化,意外な切り札
富山・富山市
ではある問題に悩んでいる
富山市 環境部 大沢一貴 副主幹
「自家用車両の所有率が非常に高い都市」
「道路は走りやすい戸建の家が郊外にある」
「どんどん郊外化が進んでいってしまった」
自動車保有台数(1世帯あたり)
富山県 1.74台 全国2位
戸建志向が強い上に郊外に大型ショッピングセンターが次々にでき
自動車の利用が急増
CO2排出量が増加率(90年→05年)
富山市 15.7% 全国 13.6%
CO2排出量は全国を大きく上回る
「雪が降りますので除雪する距離も増える」
「コストもドンドンかかりこのままだと持続可能な都市になっていかない」
市中心部の魅力を高め
コンパクトな街にするにはどうすればいいのか
まず行なったのはソレまであった市電の路線を利用し
環状線を作ること
新たな車両を導入し公共交通の利便性を高めた
さらに日本初の試みが始まった
朝慌しい出勤の中に自転車の姿が混じる
ドレも同じ青色の車体だ
見てみると
駐輪場らしき場所では手馴れた様子で自転車を外す女性の姿が
コレは一体何なのか?
女性
「使っています ほぼ晴れた日は」
男性
「通勤のときや仕事の帰りに使う」
コレは全国初の本格的な自転車のシェアリングシステム
サイクルシェアリング
- 15ヵ所にステーション
- 乗り捨てOK
- 月500円(交通カード利用)
- 30分間無料
ステーションは300間隔されており
1日何回でも乗れるため追加料金を払う事はあまりない
富山市が市中心部を活性化するために導入した
新たな交通インフラの1つだ
ICカードで認証→ロック解除
利便性の高さを実現できるのは徹底したIT化
ICカードで認証し乗った時間を計算
また本部ではステーション状況を把握
→自転車の偏りを調整
*ココがムダだね
さらに自転車自体にも工夫が
ブレーキワイヤーなどは全てフレーム内に収まりいたずら防止策もとられている
市から運営費の補助は一切でない
それでも月500円という低料金で利用できるのには訳があった
実は
運営費の8割が広告費収入
一般的に街中心部の歩道に広告物を置く事は条例などにより難しい
しかし
シンクロシティ
システム運用→特別に路上広告の許可
親会社 仏ジャーシードゥコー
世界67都市でサイクルシェア事業を展開
→世界最大
3年前にはパリで事業をスタート
ステーション1700 自転車 2万4000台
しかし日本では興味を示す自治体はあっても
なかなか本格導入には至らない
世界のサイクルシェアリング事業費(10年)
約1000億円(推計)
日本はその1%にも達していないなぜなのか
シンクロシティ 大山昇 取締役
「各都市で(行政が)縦割りになっている」
このビジネスモデル本格導入には地元の警察や自治体の道路課
さらには広告物の設置を司る都市計画課といった様々な部署との協議が不可欠
「政治的な意志は非常に重要で」
「行政の首長が街の付加価値を高めるために」
「共有自転車が必ず必要だというマインドを持ってほしい」
そんな中
日本企業でもサイクルシェア事業に本格参入する企業が
ベンチャー企業の
ペダル(08年設立)
ペダル 平尾博 社長
はヨーロッパを半年以上かけて視察
様々なタイプのシステムを研究してきた
来月から藤沢市などと共同で実証実験を開始
そのシステムを見せてもらうと
携帯サイトで自転車の番号を送信
暗証番号が送られてくる
暗証番号を自転車のタッチパネルで入力
利用可能となる
*微妙にメンドクサイ
*QRコードやお財布ケータイ機能でできないのか
自転車はドイツ製
特徴は導入コストが安いことだ
導入費用
ICカード型の半分以下
→1/4程度を目指す
広告収入が見込めない小さな自治体でも導入しやすくするという
さらに携帯大手も実験に参加
札幌で実証実験に参加したのはNTTドコモ
様々なシェアリング事業者と組み決済や位置情報のソフトを開発・提供
その狙いはドコにあるのか
NTTドコモ 高木一裕 フロンティアサービス部長
「移動体通信会社ですから動く物を管理するするのは得意」
「新たな携帯の使い方によって豊かな便利な生活をしてほしい」
「携帯と自転車を融合させた」
来月からの実験では
利用者が持つ携帯へ店舗情報などを配信
街の活性化を目指す試みも行なう
始まったばかりの日本のサイクルシェアリング
次世代の街のインフラとなれるのだろうか
*セグウェイとかシェアされたら乗りたいw
*沖縄でセグウェイを体験やマスターできるチケット(1年有効)