ワールドビジネスサテライト,10/8,スミスの本棚,秋元康
スミスの本棚
GUEST 017 作詞家 秋元康(54)
今や日本一のアイドルグループとなったAKB48
その総合プロデュースを手がけた男だ
秋元の肩書きはいくつもある
Q.仕事はいつもどういう風に答えている
秋元
「あまり考えてないですよねぇ」
「高校時代の17歳のとき仕事をアルバイトで始めているので」
時代の寵児といわれる秋元さんが選ぶ一冊とは
秋元さんの事務所は26階
ベランダから夜景を見るだけで秋元さん流の表現が飛び出します
森本アナ
「私たちは"あの光がきれい””宝石みたい”で終わってしまう」
秋元流の表現
「みなさんいくつのクロスワードパズルが見えますか?」
「あちこちにやりかけのクロスワードパズルがあるみたい」
「その人だけの表現になる」
秋元は高校生の頃ラジオ番組に台本を送る
ソレが切欠でわずか17歳で放送作家になる
数々のテレビ番組を手がける一方で
や”とんねるず”の曲を作詞
次々とヒットを生んだ
膨れ上がる周囲の期待
秋元さんは不安を感じ全ての仕事を辞めニューヨークに渡ります
Q.活力というかやる気を取り戻したのは?
「美空ひばりさんの歌をプロデュースするプロジェクトがあって・・・」
ニューヨークの住まいから見えた川
この川は日本に繋がっている
そんな望郷の念から名曲が生まれたのです
美空ひばり”川の流れのように”

「日本一の歌姫である美空ひばりさんが」
「作詞家・プロデューサーとして認めてくれた」
「アルバイトではなく作詞家と名乗っていいのかと」
「人生は鉛筆で何本もの線を描くうちに浮かんでくる」
「何本かの線は間違えたりはみ出たりする」
「はみ出した線も今考えると楽しかった」
そんな秋元さんが薦める一冊は
都知事の石原新太郎さんが半世紀以上前に書いた小説
(発表1955年)
その内容の過激さから賛否両論を巻き起こしながらも
第34回 芥川賞受賞
「中学くらいの時に読みましたかねぇ」
「衝撃を受けましたねぇ」
物語はこの一文から始まる
竜哉がが強く英子に惹かれたのは、彼が拳闘に魅かれる気持と同じようなものがあった
主人公 竜哉
ボクシングに熱中しながら自堕落な生活を送る
そんな中英子に出会い互いに惹かれ合う
つきまとわれるのに嫌気が差し兄に英子を5000円で売りつける
「過ちは誰にでもあってだからこそ若いという事」
「それをココまでクリアに書いた」
Q,一回読むとすごい衝撃ですよね
「石原さんが原稿用紙にボクシングをするように書いた小説だと思う」
「技巧的にも素晴らしいがエネルギー」
「石原信太郎さんというエネルギーに屈服した」
では”たすき”を渡す人を
「佐藤可士和さんがいいかなぁって」
「僕とはまったく違う風にモノを見るので」
秋元康→佐藤可士和(アートディレクター)