日本人で血圧の高めの人は4000万人を超えると言われている
血圧を下げるには食塩の少ない食事をとり
運動を続ける事が必要
だがなかなか変えられない生活習慣
手軽に高血圧から脱出する方法は・・・
どうすれば血圧が下がるのか
福岡大学は運動で血圧が下げる方法を実践している
この日
福岡大学が考案した運動の主導が行なわれていた
その名も
ニコニコペース運動
笑顔を浮かべておしゃべりしながらもできる事から名づけられた
高さ約20センチの踏み台を80回/分で昇降
体が上下に動くためエネルギー消費が多く運動効果が高い
1日合計30分ほど運動すると血圧を下げる効果があるという
ニコニコペース運動を続けて1週間ほどで血圧が下がっている
事例が映る
福岡大学 筑紫病院 浦田秀則 教授
「強い運動強度と軽い運動強度を比べた事がある」
「血圧を下げる効果は軽い運動強度のほうが大きい」
「軽強度の運動だと血圧を上げるホルモンが出ない」
激しい運動をするとホルモンが血管を収縮
→血圧が上昇
一方
軽い運動はホルモンは分泌されないが運動の効果が小さい
ニコニコペース運動の運動強度は
血圧を上げるホルモンが分泌されないギリギリ手前の強度
なので血圧を下げる最適な運動の強さなのだという
さらに運動中でも血圧が上がらないため
発作が起こる可能性のある心臓病などの患者や体力がない高齢者でも
安全にできる運動方法として注目を集めている
この運動はジョギングなどの運動にも応用できる
歩く時よりも遅いスピードで走るのがポイントだ
この方法でジョギングすると踏み台を使った運動と同様に体が上下する
ニコニコペース運動と同じ強度の運動レベルになる
「私達の経験では10分間の運動を1日3回行なえば良い」
「1回に長い運動ができなくても数回に分けても同じ効果が得られる」
一方
食事で血圧を下げようという研究も進んでいる
長年食生活による生活習慣病の予防方法を研究してきた
琉球大学 等々力英美 准教授
准教授は
沖縄男性の平均寿命の順位
は90年代までトップクラスだった
→2000年 全国26位(男性)
と下がり始めた事に着目しある調査を始めた
沖縄の食事を調べたところ現在の食事はおよそ50年前より
食塩量が増加したと推測
1日の平均食塩摂取量
現在の日本 11g(世界一位)
約50年前の沖縄 7g
琉球大学 等々力英美 准教授
「日本食の欠点は塩分が多いこと」
「沖縄の高齢者がかつて食べていた食事で」
「健康を改善できる可能性がある」
等々力 准教授は
今年3月沖縄に住む300人に沖縄の伝統的な食事を1日2食
1ヵ月間食べてもらう調査をした
食塩が少なく血圧を下げる効果がある食事とは
ゴーヤチャンプルだ
昔の沖縄料理は食塩ではなく
カツオや昆布などのダシをふんだんに使い味付けしている
また等々力 准教授は
豚肉の代わりにツナ缶を使う調理法を薦めている
ツナに味が付いているため余計な塩を使う必要がないのだ
この方法で味付けに使う醤油も
小さじ1/4で済む
こうして作ったゴーヤチャンプルの食塩良はおよそ0.5g
ホイコーローの食塩使用料3.5gなど他の野菜炒めより3g少ない
また魚料理には
塩の代わりにシークァーサーやレモンなどをふりかけて調理
→塩分を抑えてもしっかりとした味が付く
こうした食事を8ヶ月間続けた結果
高かった血圧値が正常範囲になった
「1ヵ月間薄い味の食事を続けると濃い味の食事を濃いと感じるようになる」
「(1ヵ月間このような食事を続けると)食事全体も変わってくる」
運動と食事チョッとした生活習慣を変える事が
血圧の悩みから開放されるヒケツのようだ
*高血圧は脳卒中だけでなくアルツハイマーの原因の1つでもあります