ワールドビジネスサテライト,2/8,拓けるかニッポン@,検証コメの実力
新企画
拓けるかニッポン 第一夜 検証コメの実力
15年前から外国のコメを売る販売所には
最近コメ農家関係者からの注文が殺到していた
外国のコメの味を確かめるのが目的らしい
農水省
TPPに参加した場合コメの9割が外国産に置き換わるという
元東京大学教授 森島賢さん
「(日本米は玄米60キロあたり)1万4000円」
「国際価格は3000〜3500円」
「日本のコメ作りは壊滅状態になる」
高い関税率で守られてきた日本のコメ
国際競争力は全くないのかWBSはその実力を徹底検証する
家庭料理を教えるベターホームのお料理教室の講師に
日本と外国のコメの味を比較してもらう事にした
用意したのは
同じ方法で↓準備を死同じ炊飯器で炊いた
先入観をなくすためコメの種類を明らかにせず試食してもらった
つぶれやすい、つやがない、やわらかくない
ツヤがいい、うまみがある
香ばしい香りが強い、冷めたら色が濃くなる
きれいでツヤがある、おいしい
ココで初めて”おいしい”と3人が声をそろえた
日本のコメはやはり日本人の口に合うようだ
価格を見ると驚きの声があった
しかし
講師1
「ご飯はこういう香り粘りという思いを」
「持っている日本人は多いのですぐには外国産のコメを買うとは思えない」
さらに安全性の問題も
講師2
「”毎日食べて大丈夫か”と感じながらだと」
「あえて安いからといって飛びつかない」
アメリカや中国のコメにとって
まだ日本の食卓はまだ壁高い様だ
では外食産業で
外国のコメが広がる可能性はあるのか
全国で80軒のフランチャイズを展開するベンチャー
スモールビジネス紹介センター 鬼頭宏昌 社長
そして
大黒ホルモン桜木町店の方忠夫さん
に試食してもらった
さっきと同じ3種類のコメと
日本のコメではなく更に安い中国のコメを炊いた
鬼頭さん「エキゾチックな香りが」 方さん「コレ美味い日本米に近い」
方さん「これ52円なの・・・日本米は勝負にならない中国のコメが勝つ」
鬼頭さん「価格勝負の業態であれば当然視野に入れると思う」
「さらに値下げできる事は間違いない」
コメの生産地表示が義務付けられてない外食産業では
外国のコメが広く使われる可能性がありそうだ
TPPに参加すれば海外から安いコメが入ってくる
だが一方で日本のコメを海外に売るチャンスでもある
日本のコメの勝算はあるのか
キヤノングローバル戦略研究所 山下一仁 研究主幹
「”日本のコメは世界一おいしい”は確立された評価」
「だけど世界一高いから買えない」
「だからコストを下げればいい」
海外で勝負するにはコストの削減は避けて通れない
その課題に真っ向から立ち向かう農家がいる
国内ではコメ余りが続く中
米シスト庄内では2年前からヨーロッパ・オーストラリアに輸出
海外に活路を求めた
米シスト庄内 佐藤彰 社長
「日本で作ったコメという付加価値が黙っていてもついてくる」
1998年
農協を飛び出して周辺農家8人で”米シスト庄内”を設立
規模を拡大して生産コスト削減に取り組んできた
自前の貯蔵設備も手に入れ効率化を追求してきた
しかし今
海外での本格的な競争を視野にさらなるコスト削減に取り組み始めている
その1つが新しい栽培技術だ
「乾田直播の種まき」
一般的な稲作 ハウスで稲作り→田植え
乾田直播 乾いた田に直接種もみをまく
乾田直播
生産コスト3割削減
「コスト削減したり効率を求めたりするのは農業以外の産業では当たり前」
「なぜ農業者はそういう考えがないのかそういうモノに対する朝鮮から始めた」
佐藤さんは周辺農家にも声をかけ
徐々に仲間を増やす考えだ
生き残りをかけ農家一人一人が
販売先と生産方法を模索する時代が来ている
「競争する姿勢を持たないと」
「みんなで渡れば集まればという考えをどこかで断ち切らないといけない」
危機に立たされたニッポンのコメ
甘えを断ち切る事から競争力が生まれるのかもしれない
*一番安心して食べれるのは日本産の無農薬・有機栽培米ですかね
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