ワールドビジネスサテライト,2/16,ニッポン人の支え3,消えた年金問題を追う
年金を保障する記録がズサンな管理などで
誰のモノか分からなくなった”消えた年金問題”
2007年の発覚当時
不明 5095万件
あれから4年
消えた年金問題はどうなったのか
渋谷年金事務所を訪ねたすると
年金手続きに来ていた65歳の男性は
厚生年金保険料5年分の記録漏れが発覚
この男性の様に
記録がなくなっているケースは今でも珍しくないという
実は消えた年金記録の内
持ち主が不明 5095万件から
3100万件
いまだに
1995万件 未解明
残り1995万件の持ち主を捜すため
日本年金機構
10年10月から
全記録7億2000万件の確認作業
を始めたそのため
427億円(11年度)
736億円(12年度)の予算を計上
*それ誰の給料に消えるの?
2013年度中の解決を目指しているが
いまだ目途は立っていない
専門家は消えた年金問題の背景に
制度の複雑さがあると指摘します
慶応大学 駒村康平 教授
「制度の複雑さ国民の理解 管理システムの間で」
「整合性がとれていないのが原因」
制度の複雑さ
年金制度は職業によって3つの制度に分かれています
自営業 (非正規社員)
| 国民年金 (基礎年金)
| |
会社員
| 厚生年金
|
公務員
| 共済年金
|
それぞれ月々の負担額や受給額に違いがあり
仕事をやめたり職業を変えると正確に記録されているのか
将来年金をいくら受け取れるのか不安が付きまといます
「保険と給付の対応関係がよく分からなくなる」
「サラリーマンの妻の保険料は誰が負担しているか見えなくなってしまう」
「制度に対する信頼性が低下する」
雇用への悪影響
厚生年金
企業が保険料の半分を負担
このため企業は正社員を減らし
非正規社員を増やす傾向に繋がると指摘
「正社員は厚生年金 非正規社員は国民年金」
「国民年金は企業負担がなくなるので」
「雇用を非正規の方にシフトしてしまう制度が働き方に影響を与えている」
民主党”一元化”案とは・・・
制度の複雑さをなくすため
民主党
”3つの制度の一元化”を03年の衆院選以来掲げる
実現すればどの職業でも
所得が同じであれば保険料 年金額は同じとなり
格差が是正されるとしています
しかしこの一元化は
”所得の把握”という大きな課題が存在しています
「自営業の所得は事業所得」
「ドコまで本当の事業経費かコントロールできる」
「一元化すればサラリーマンはちゃんと払っているが」
「”自営は払っていない”という不満がでる心配」
「所得の捕捉の問題が不十分でないかと危惧する」
*そういえば何で
長妻昭氏は外されたんだ?