ワールドビジネスサテライト,2/18,スミスの本棚,鏡リュウジ
GUEST028 鏡リュウジ(42)占星術研究家
女性誌やテレビ・ラジオで星占いを紹介
学問的な裏付けをベースにした解説は幅広い年代から人気を集める
待ち合わせは神田の古書店街
数多くの古書店が立ち並ぶ街だ
鏡氏
「学生時代はココに来ないと古書店がなかった」
「今でもココではずいぶん本を買う」
鏡さん行きつけの古書店
北沢書店 洋古書専門店
「ネット時代でもモノが持っている力ってありますよね」
占星術に関連する本も多く
雑誌の占いコーナーの出筆する際のヒントにしているそうです
「人々が何百年も書いたりイメージしてきた歴史がある」
「頭の端っこでイメージしながら占いコーナーを書く」
偶然こんな本を見つけました
Library of Adam Smith (アダムスミスの本棚)
・想像力の領域も大事
星占いで高い人気を誇る鏡リュウジ
合理的な考えが求められる現代社会だが
生活のどこかに占いの様なモノを取り入れてもいいのではと語る
「目先のメリットとか」
「最短のコースを考えがち」
「それだけだと息苦しくなってしまう」
「そうではなく役にも立たないような想像力の領域を残しておく」
「とても大事だと思う」
・無意識の自分と向き合う
そんな鏡さん選ぶの一冊は
「ユング自伝といって僕が最も影響を受けた本」
心理学者 精神医学者
カール・グスタフ・ユング(1875-1961)
夢などから心理を探りだす
ユング心理学を確立した
そのユングが半生を綴ったこの本
鏡は冒頭の一文に衝撃を受けた
「自分の人生が1つの物語だと書いてるんです」
「この一文にやられて」
「他の人と比べようのないユニークな人生=物語」
自伝とは言え書かれているのは人生の出来事ではなく
ユングが見た夢や考え
内面の世界
自分では変える事が出来ない無意識の世界を描いています
森本アナ
「ユング自身が人間とは何か分かっていない」
「自分も把握しきれてないっていう箇所が何箇所かあって」
鏡氏
「そうなんですそうなんです」
「だからこそ自分の内面をさらけ出して書いたんだと思うんです」
鏡さんが選ぶ一文は
私が私自身にのみ属していることをやめ、そのような権利を放棄したのはこの時である。
この時から、私の生命は一般のものとなった。
「つまり私が私だけのモノではないと言ってるんです」
「自分が生きているので生かされている」
「よく仏教でいいますけどそういう感覚に近いんだと思うんですよね」
無意識の自分とどう向き合うのか
そしてどう生きていくか心理学の専門書ですが
日々の生き方も学べると鏡さんは語ります
「自分の人生の中には自分ではどうしようもない事が時々強力に出てくる」
「ソコと折り合いをつけるしかない」
「そういう事によって”人生は思ってもいない方向に導かれる事もある”」
では”たすき”を渡す人を
「星つながりという事でプラネタリウムクリエイターの」
「大平貴之さん」
「星の世界を自分の部屋まで近づけてくれた人」
3月4日 GUEST029
大平貴之