ワールドビジネスサテライト,3/4,スミスの本棚,大平貴之
GUEST029
大平貴之(40)
従業員10人という小さな会社”大平技研”の社長
だがもう一つの顔は
大平は”プラネタリウムクリエイター”
従来のプラネタリウムで再現できる星の数は
6000〜3万個
だが大平が開発したプラネタリウムはけた違い
最大2200万個
大平は小学生の頃からプラネタリウム作りに没頭
本格的に事業化しようと2003年ソニーを退社→2005年起業した
現在 全国6施設が導入する
大平のプラネタリウム
実際の星空に近い
2200万個もの星を投影できる
2010年10月 インド進出
新たな道を次々と切り開く
大平
「昔の様な画一的なイメージではなくて」
「子供の教育だけではなく大人の癒しなどイロイロな事に使われる空間になる」
さらに6年前に発売した家庭用ブラネタリウム
HOMESTAR
セガトイズと共同開発 世界で40万台販売
Q.やってて良かったなと思うのは?
「お客さんがどよめいて”わー”っと言ってくれたり」
「自分でこだわった部分に”良かった”と言ってもらえたり」
「世の中になかったモノを生み出せると分かった瞬間」
「このゾクゾクとした高揚感は原動力の1つですよね」
破壊的技術
革新的なプラネタリウムをなぜ個人が開発できたのか
そう聞かれると大平さん自身も答えが分からなかったそうです
そんな時出会った一冊が
著者はハーバード・ビジネス・スクールの
クレイトン・クリテンセン教授
業界のトップ企業が優れた経営を続けているにもかかわらず
これまでにない特徴つまり破壊的技術をもつ新興勢力に
敗れトップの地位を失ってしまうジレンマを解き明かしたモノ
破壊的技術は、従来とはまったく異なる価値基準を市場にもたらす。
破壊的技術には、そのほかに、主流から外れた少数の、
たいていは新しい顧客に評価される特長がある。
Q.ご自身のプラネタリウムに対する取り組みと重ね合わせて考えたり
「”星の数何百万個はすばらしい”と」
「それはプラネタリウム業界ではなく一般の客からの支持を集めた」
「常設用には”惑星を映す機能がないからダメ”とか」
「”星が多すぎる”とかいろんな課題があった」
革新的な技術が市場をどう変えていくかが描かれた一冊
一時期下火だったプラネタリウム界を引っ張る存在となった大平さんと
重なる部分を感じました
Q.この本をどんな人に読んでほしいですか
「新しい技術に取り組む人とかみんなが読むといいと思う」
「自分が作っているモノがどういうポジションがあるんだとか」
では”たすき”を渡す人を
「本上まなみさん」
「感受性とかソフトな方だと思いますね」
大平貴之→本上まなみ(俳優・エッセイスト)
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本上まなみ