ワールドビジネスサテライト,4/6,スミスの本棚,本上まなみ
GUEST030
本上まなみ93年のデビュー以来その高感度の高さから
テレビCMでその姿を見ない日は無い
女優・ナレーション・司会
幅広い活躍をしながら4歳になる娘を子育てと
忙しい毎日を過ごす
エッセイストの顔も持つ
本上
「人に自分の事を話すのは非常に苦手」
「あの時こう言えば良かったああすれば良かったっていつも思うが」
「文章だとソレが心行くまで直せるそのペースが自分に非常に合ってる」
日常生活のふとした出来事を文章で語りかける
そんな独特の本上スタイルで語るエッセイは多くの人を惹きつける
”31文字”
本上さんの作品にはある特徴が
Q.良くエッセイの中に短歌がちりばめられていますが
「31文字の中にどれだけ言いたい事を詰め込めるか」
「言葉のゲームみたいな感覚」
「短歌の魅力を知ってもらえたら」
短歌奈良時代に成立
”五・七・五・七・七”5句31音の定型詩
本上さんは10年ほど前その魅力にはまりました
「普段自分が使っている言葉で」
「どれだけ面白い事アッと言わせるモノを作れるか」
「今はメールやツイッターとか短い言葉のやり取りがあちこちで行われている」
「きっと皆さんが短歌をできるのでは」
そんな本上さんの一冊は
奥村晃作(74歳)
現代短歌とは一線をかくす異色の作品で知られる歌人
その特徴は”ただごと歌”と呼ばれる作風
見たままを詠み”日常”を鮮やかに切り取る
ボールペンは ミツビシがよく ミツビシのボールペン 買ひに文房具店に行く
どこまでが空かと思い 結局は 地上スレスレまで空であるそして物事の真理を鋭く切り取る作品も
自動車と呼ぶ金属の函の中にんげん一人黙して座る
満員の朝の電車の車内にてじかに押し合ふ他人の肉と「物事を真正面からすごい眼力で見つめ続け射抜くような作品」
この本の短歌は忙しさに追われる現代人に
日常の大切さを気付かせてくれると本上さんは言います
「毎日ってこんなに楽しいんだ」
「こんなに面白い事があると感じてもらえる」
では、”たすき”を渡す人を−
「小説家の阿川佐和子さんを」
「小さい体の中にたくさん面白い話が詰まっていて」
「話せば話すほど相手を元気にする人」
次回(4月20日)
GUEST031
阿川佐和子