ワールドビジネスサテライト,5/11,スミスの本棚annex,震災後の”本の役割”
ダヴィンチ編集長 関口靖彦36歳
幅広い層に人気の情報誌”ダヴィンチ”の編集長
いわば本のナビゲーターである
震災から2ヵ月たった今
本が果たす役割をどう見ているのか
関口
「さまざまな理不尽・災害にあったとき」
「悲しみや罪悪感を乗り越える気持ちをもらえるのが本」
そして人々が本に求めるモノも変わってきているという
「読み方が”同じ本”でも変わってくる」
「震災前 本に求められていたのは停滞感を打ち破るパワーだったが」
「いま必要なのは粉々になった世界から新しく作り上げる前に踏み出す力」
そんな関口さんがススメル一冊は
主人公ジュゼッペは何かを好きになると寝食を忘れて没頭してします
トリツカレ男
ある日心に深い傷を負った少女に恋をし彼女を幸せにするために
あらゆる努力をする物語だ
「人が人を強く思い働き掛ける」
「強さやありがたさが分かる」
「人を大切に思いプラスの心を与えれば傷ついた人も立ち上がれる」
今回の震災で関口は改めて本の力を実感した
「みんなダメージを受けているがダメージが多様」
「”みんなに効く抽象的な助けは物語だけが可能”」
そして森本アナが
大勢の方から提供されたメッセージつきの本を持って被災地を訪ねました
宮城県・南三陸町
町でたった1つの図書館も津波で流され本も借りる場所もありません
南三陸町の佐藤仁 町長に本を届けました
南三陸町の避難所 ベイサイド・アリーナ
仮設の役場や避難所があり町の中心的施設となっている
人が集まるロビーに図書コーナーを作らせてもらう事に
実は三陸町では新しい図書館の着工が決まっていたそうです
佐藤仁 町長
「秋には着工の予定だったソレももう”おじゃん”になった」
「ソコに入れるべき本ももうない」
この日入居が始まった仮設住宅にも本を届けました
コレまでに読みたくても本が無かったそうです
今回届けた本が
少しでも被災者を元気にする力になればと願っています
*もしこの本を届けたらどう思うだろうか・・・