ワールドビジネスサテライト,6/8,
スミスの本棚annex,伊集院静
作家 伊集院静 ~”命”を語る~
92年”受け月”で直木賞受賞
今話題のエッセイ集
で25年間封印してきた
亡き妻で女優の夏目雅子について初めて綴った
伊集院
「私を救ってくれた言葉は」
「”死は二度と会えないだけソレ以上でも以下でもない”」
「”ソレ以上苦しむ必要はないしソレ以下に追いやる事もない”」
本の最後はロシアの紛争地域・チェチェンを舞台にした映画の台詞
「あなたはまだ若いから知らないでしょうが、哀しみにも終わりがあるのよ」
「コレをあの時聞いていれば・・・」
「言葉はやっぱり凄いね」
そして被災者の心を癒しているのが
伊集院静の自伝的小説だ
震災の当日は仙台の自宅で出筆中だった伊集院
この日のサイン会には多くの被災者も訪れた
・人は人に救われる
いねむり先生
伊集院静が主人公サブローとして登場
先生とは師と仰ぐ作家 色川武大(阿佐田哲也)
享年60歳 78年”離婚”で直木賞受賞
”麻雀放浪記”などの著者
「結婚したばかりで妻がガンで亡くなりどうしようかという時に出会って・・・」
妻を亡くし絶望の淵にあった主人公が
ナルコレプシー=突発性睡眠症という持病を持つ先生と出会い
放浪生活から安らぎを得て救われるていく物語
伊集院さんの先生への愛情はこの言葉に凝縮されています
その人が
眠っているところを見かけたら
どうか やさしくしてほしい
その人は ボクらの大切な先生だから「先生に対する敬愛の気持ちを持ち続けていた」
「この人といると得とか損とか将来役に立つとか一切考えない」
・震災の夜
伊集院さんが今思いを強くしているのがあの震災
「震災の日の夜 東北地方は異様なほど星がきれいだった」
「ラジオではたくさんの死者が出ていると報じている」
「その時 私は最初」
「神も仏もこの世の中にはないのかと」
「こんなに美しいって何なんだこの星はって」
あの日 伊集院さんは生涯で最も美しい星空を見ました
そしてたどり着いた答えは
「あの日はものすごい数の行方不明になった人たちが生きていて」
「瓦礫をつかんでいたような状況がたくさんあった」
「ソレは助かった人たちが証言しているから間違いない」
「そういう状況の中であの人たちが最後に見る事ができたのが」
「あの美しい星じゃないかと今は考えるようになった」
伊集院さんは今
震災を題材にした本の出筆を考えています
Q.なかなかモノを書く表現する事をためらう方たちがたくさんいらっしゃった
「今 自分ができる事を考えたら本を書く以外にない」
「この状況の中で書けないとか書けるとか」
「滑った転んだ言っている場合ではない」
次週 GUEST035
坂田明
サックス奏者
*作家本人が自分の本を宣伝するのはスミスの本棚ではやってほしくない
*普段の回でもソレが目立ち始めているのは良くない傾向だ
*初期の回の様な構成でやった方がいいと思う