ワールドビジネスサテライト,6/13,”スマート”に節電 新技術の実力は
今日発表された新技術
東北大学 大野英男 教授
「待機電力ゼロの電子機器実現に向けて世界で初めて」
東北大学とNECが共同で開発したのは
スピントロニクスという半導体技術
家電製品などの待機電力をゼロにする
そもそも待機電力とは
テレビなどの家電製品は電源を切っても微量の電力を消費しています
停止前の状態を記憶し続けるための電力で
ほとんどの家電で発生しています
待機電力は家庭の消費電力の6%を占め
電気料金で年間で6000円程
*そもそも日本の電気料金は先進国でバカ高い!
「記憶を保とうとすると電力を消費してしまう」
「今回の場合は記憶を保つのに電気がいらない」
実は電流の元となる電子は+-といった電気的な性質に加え
N極S極の様な磁石的性質も備えています
新技術では家電が状態を記憶しておくエネルギーに電気ではなく
磁石を利用する事で電力消費ゼロを実現したのです
NEC グリーンイノベーション研究所 田原修一 所長
「簡単な機器であれば2015~16年に入れたい」
「テレビやパソコンなどの複雑な機器はもう少し時間がかかる」
一般家庭で15%の節電が求められている今年の夏
スマートフォン活用した機器が開発されていました
※このアイリモコン来月初めから販売開始
グラモ 後藤功 社長
「アイリモコンという製品なんですが」
「家庭のリモコン対応の家電のリモコン行動を全て学習させる事が可能」
アイリモコンはリモコンを学習させ
そしてアイフォーンでコントロールする事ができるのです
アイフォン→アイリモコン→家電製品
という風にコントロールが可能
ではアイリモコンの節電機能とは
「アイリモコンにタイマー機能ソレを利用して節電ができる」
例えば
設定温度28℃→午後1時に29℃へ
といった操作をタイマーで実行
「午後3時になったら28℃に戻す事で午後1時~3時」
「自動的に省電力運転する事が可能です」
こうした操作は外出先からでも出来ます
また消し忘れてもアイフォーンを通じて消す事ができるのです
また
のコントロールもできるので
リモコン式コンセントOFF→待機電力ゼロ
家電を使わない深夜帯に
オフにするタイマーを設定で節電も可能
「1人1人やっても小さな事だが皆がやる事で凄い節電効果が生まれる」
一方
企業の節電でも新しい取り組みが行われています
その秘密は・・・
NTTソフトウェア 技術イノベーション部門 生駒勝幸 部長
「社員が使うプリンターやパソコンなど」
「たくさんのOA機器が企業の中にあるので」
「社員の行動に応じて自動的に節電できるのが特徴」
NTTソフトウェアが来月発売する
らくらく自動節電
携帯電話やスマートフォンを使ってオフィスの節電に取り組みます
節電の対象となるのはパソコンやプリンターなどOA機器
節電の仕組みは人の動きを察知する事
持ち主が席を離れてしばらくすると
パソコンの電源が自動的に切れます→席に戻ると点く
従来の人感センサーとは違い
スマートフォンや携帯電話をはじめとした無線ラン機能を持つ端末から
個人の位置情報を把握し機器の電源を制御します
また部署の照明は
部署の全員が席を離れると自動的に消灯
このオフィスでは導入前に比べて照明の電力
約25%削減
当面使用できる端末は
ドコモ無線LAN機能付携帯電話のみ
今後対応機種を増やして行く見込み
「昨年度まで取り組み運用している企業にとっては」
「15%削減は難しい」
「"らくらく自動節電”は有効だと思う」
*そもそもこうなっている原因は・・・