ワールドビジネスサテライト,7/27,スミスの本棚,中川翔子
GUEST038 タレント 中川翔子(26)
”しょこたん”の愛称でコスプレやイラスト
そして歌手
さらには映画監督と
幅広い才能を発揮している
Q.昔から結構本は読まれていた?
しょこたん
「はい、母子家庭だったので結構母が1人で働いて」
「留守番して一人っ子で」
「どんな貧乏なときも母が絵具と本だけは買ってくれた」
「今思うとそれがすごく有り難かったな」
惜しまず本を与えてくれた母親に感謝しているという中川さん
夢中になったのは宇宙関係の本でした
「”死ぬまでに木星には行けますか?”と科学者に聞いた」
「”チョッとく無理じゃないですか”と言われたけど」
「本の中なら一瞬で行けちゃうし」
「心の旅がいくらでもできて」
「嫌な事があったとしても本を読めば」
「時間も次元も超えられる」
「すごい人生の味方でした」
今でも自ら書店に行って一度に100冊も本を買う事があります
*誰か目撃情報とかない?
ではお薦めの一冊を
「はい筒井康隆さんの”懲戒の部屋”」
前回のスミスの本棚のゲスト筒井康隆さん
自らが選んだホラー短編集です
「これがまた恐ろしい」
「覚めない悪夢」
「ゾワッと脳が泡立つというかその感じ」
とりわけ中川さんのお気に入りは巻頭に収められている
走る取的
会社員の2人組が酒場で軽口を叩いた性で
取的=相撲取りに追いかけられて夜の街を逃げ惑う作品です
おれは取的に一種の人間離れした不気味な能力とか雰囲気とかいった物を感じて
恐ろしさのあまりもはや通行人にぶち当たろうがどうしようがそんな事は構わず
亀井と並んで逃げに逃げた
頭が鈍い音を立てて鳴っていた路地に逃げても電車に乗っても
取的をまく事はできません
観念した2人は取的に謝りますが
おれは絶望で眼の前の情景が
ぐるぐるまわりはじめるのを感じた。
今やガラスの窓の中の彼の眼にはありありと殺意が読み取れ、
こいつは絶対におれたちを
許してくれないのだという直感で、俺は呻き声をあげそうになった。
そして主人公の会社員は誰もいない
夜の駅のホームに追い詰められます
小さく南無阿弥陀仏とつぶやいた時、
ずかずかとおれに近づいた取的が、
なんともいえず懐かしい
あの汗の匂いをさせながら、
片手でおれの肩をつかみ、
片手でおれの頭部を鷲づかみにして
無造作にぐいとねじったQ.筒井先生の作品の良さはどういうところ?
「人間はきれいごとだけじゃなくて表裏一体」
「影や闇があるから楽しいんじゃないか全部 面白がらなきゃもったいない」
”たすき”を渡す人を
「はい山田五郎さんです」
「この宇宙のあらゆる事」
「この地球のすべてを五郎さんの脳の引き出しには入っていて」
「何を聞いても最新の事から古い事まで」
「本を読む楽しみさを改めてまた教えてくださった」
8月10日 GUEST039
山田五郎