ワールドビジネスサテライト,8/10,広がる電子書籍市場
現状電子書籍市場は
各メーカーが縦割りの様に分かれ
それぞれフォーマットも
XMDF .book ePuB
とバラバラです
今日発売されたパナソニックの電子書籍端末
- 7インチカラー液晶
- アンドロイドベースOS
- チラよみコンテンツプリインストール
チラよみ
購入前に中身を数ページだけ閲覧可能
パナソニックは過去
電子書籍端末を販売していましたが売れ行きが伸びず撤退
3年ぶりの再参入となりましたが
パナソニック 市場開発室 伊藤正男 室長
「楽天はじめ電子書籍に対するサービスも力を入れだしていて」
「日本でも波が来ている」
パナソニック向けに
電子書籍の配信を担当するのが楽天です
楽天の電子書籍ストア”Raboo”
当初 1万5000冊(1冊 100円~)
楽天イーブック事業 谷口昌仁 事業長
「いま電子書籍を売っているストアは”中古の本屋”という位置付け」
「(新刊の)先行的なタイトルを増やす事に力を入れてやっていきたい」
端末とストア双方が揃った今回の新商品
しかしそれでも普及にはある課題が
「電子書籍の場合」
「垂直的な壁があっていったんストア(端末や書店)を変えると」
「昔買った本が読めない状況に陥っている」
電子書籍業界
さまざまな端末や専用ストアが登場
→互換性の無さなどが普及の妨げに
ソコで彼らが考えているのが他のグループとの連携です
パナソニックと楽天
ソニー紀伊国屋書店を加えた4社で年内の相互接続を検討
電子書籍端末を売る家電量販店でも
ビックカメラ有楽町店
電子書籍端末
専用コーナーを設けず違う売り場で販売
調査会社によると2010年度の電子出版の市場規模は
およそ650億円 1年前に比べ13%程の伸びとなりましたが
電子書籍の専用端末の市場は
まだ小さいと言います
インプレスR&D 井芹昌信 社長
「まだ数字として一気にブレークしている状況にはなっていない」
「それを前に準備している状態」
こうした背景にはコンテンツ不足が指摘されますが
端末の普及も課題としてあげられています
「何かしらの電子機械の整備が問題で」
「大きなハードル」
こうした中
出版業界で新たな取り組みが行われています
講談社
全社員約950人に電子書籍端末を無料配布
講談社が配った端末は
講談社
電子書籍事業を強化
→端末の配布で新アイデアに期待
一方で普及の障壁の1つとなっているのは
書籍のフォーマットの問題
講談社
.bookを採用し対応端末でないと利用できない
フォーマットを統一できれば
さらに提供できる裾野が広がると言います
講談社 古川公平 取締役
「1つのフォーマットで転換できれば」
「読者にとってもストレスがない環境が一番」
日本書籍は縦書き・ルビを採用
→複雑なフォーマットが必要
そのため普及のカギとなるのがフォーマットの統一
だと指摘します
インプレスR&D 井芹昌信 社長
「(フォーマットが)乱立すると出版社 著者は」
「いろいろなフォーマットに変えなければならない」
「流通・コスト効率が悪い」
「良いモノが1~2つになた方が良い」
一方
書籍を取り扱うTSUTAYA
今月から電子書籍普及に向けたキャンペーンを開始
CCC 石川琢也さん
「対象商品を購入した人に同タイトルの電子書籍版を」
「50%還元して販売するサービスを行っている」
つまり
電子書籍の半額分がポイントで還元
およそ100タイトルの
コミックや小説が対象です
TSUTAYA
約3万5000タイトルの電子書籍を販売
しかし今でも紙媒体の人気は高く
電子書籍にまず向いてもらおうというのが目的です
「まずは電子書籍を試してもらい」
「電子書籍の認知を広げていきたい」
新たな端末とストアが乱立する電子書籍市場
更なる普及に向けた戦いが続きます
*電子書籍出版に挑戦してみる?