ワールドビジネスサテライト,8/15,技ありニッポンの底力,向陽技研
座椅子の製造を手掛けておよそ半世紀の
埼玉・坂戸市
ヤマザキ
中国で製造された座椅子が数多く販売される今
日本固有である座部・座椅子を日々追及している
6度づつで
腰 14段 首 14段 膝 14段 = 2744通りに変形
万人が納得する座り心地
を可能にしたのは微妙な角度を作りだす技だった
大阪・堺市
ここに座椅子に欠かせない屈折金具を生産する
向陽技研
がある
屈折金具
国内シェア 70%
生産 100万個/月
その圧倒的なシェアを実現したのは
使い続けても壊れない耐久性だ
1万5000回の耐久試験
座椅子の屈折10回/日→4年以上の耐久性
従来の金具 6段
動きが硬く 音も大きい
新型の金具 14段
動きスムーズ 音は小さい
それを可能にしたのがギアの内部構造
従来は加重は歯車とツメの1ヵ所
コレに対し新型のギアでは
窓を開けたケースの中にツメを入れた
そうする事で加重をツメの内側と外側の2ヵ所に分散させる
→強度が増しギアを細かくできた→14段に
重量も36%減少
ココに技あり
加重を分散し強度をアップ
ギアの刃を増やし動きを滑らかに
強度試験では
従来・6段ギア
34.6キロの加重で破壊
新型・14段ギア
39.8キロの加重で破壊
→15%強度アップ
座椅子の需要は主に日本国内に絞られる
そこで海外に屈折金具を売りこもうとソファーに使えるよう改良
向陽技研 山下直伸 専務
「海外では頭部やひじ掛けが動くソファーは多く出ていて」
「金具の改良が採用されるケースが増えてきた」
向陽技研
世界30ヵ国へ輸出
→売り上げ2倍(5年前比)
日本で生まれた金具が
今世界の人々の背中を支えている