ワールドビジネスサテライト,8/17,スミスの本棚annex,吉原毅
城南信用金庫理事長 吉原毅(56)
城南信用金庫
東京・神奈川に店舗
信金で全国2位の規模
店頭に並ぶ冷却材などの節電グッズは
節電3割を実行した客に福袋に入れて配る
吉原
「原子力発電の依存度が3割」
「原子力発電に頼らない安心した社会ができるというメッセージ」
実は理事長の吉原は原発事故の後
金融機関として異例の脱原発宣言を打ち出した
脱原発宣言の切欠は
原発事故で福島の信用金庫が採用を取り消した
学生を受け入れた事でした
「大切なふるさとを失うのはとてつもない事だと思った」
「信用金庫は地域を守り地域の方を幸せにするためにある」
「原発問題に対して人ごとで黙っている事は出来ない」
企業の目的は社会貢献という吉原理事長が
その思いを強くした一冊がありました
は主人公が倒産の危機にひんしたホテルを再建させていく中で
経営に本当に大事なモノに気づいていく物語です
ビジネススクールで学んだ主人公は
利益を出そうと意気込みますが
社員は疲弊し業績はさらに悪化
数字を物差しにしたやり方に疑問を持ちます
利益と幸せって
矛盾するものなんだろうか?
利益を増やそうとすればするほど
幸せが減るなんて、
それじゃあ企業活動はいみがないって
ことになるじゃないか。何かがおかしい。でも何がおかしいのか、
どうしたらいいのかわからなくて、
みんな追い立てられるように働いて、
さらに問題が悪化している。「資産勘定の中で人が大切な財産」
公認会計士の著書は企業で感じてきた矛盾を
主人公のクマ太郎を通して分かりやすく描いています
最後にクマ太郎が行きついた働く事の意味とは
本当にしんぷるなことだった。
みんなの幸せを願う気持ち。
それが自分の幸せにもなり、会社の利益にもなる。
それが働くことの本当の意味なんだ。きれいごとにも思える考え方ですが
経営の本質はソコにあると吉原さんは言います
「企業が利益を上げ発展するためには」
「地域の方々も共に発展して幸せになる」
「両立できなければ企業の存続する意味がない」
「必ず両立するし両立させることが企業活動」