ワールドビジネスサテライト,9/23,特集,世界めざす若きIT起業家たち
アプリ甲子園
- 中高生が自作のアプリを競う
- 評価 創造性・デザイン性・技術力など
決勝戦 11組がプレゼン
そんな中IT業界でも注目の若者が2人参加しています
部活から帰るとほぼ毎日パソコンに向かうという
渋谷教育学園 幕張高校2年 渡辺祥太郎くん
毎年夏にはシリコンバレーのITキャンプに参加
技術を磨いています
渡辺くん
「IT関連の会社を自分でシリコンバレーで立ち上げて」
「稼いでいきたい」
渡辺くんが以前開発した
借金時計
日本の危機〜借金時計〜 - Shotaro Watanabe 
日本の巨額な借金が増え続けているのが分かるアプリです
これまで2万ダウンロードされました
渡辺くん
今回の大会のためにどんなアプリを作ったのでしょうか
「(震災の時)液状化がひどくて家にも帰れず学校に泊まった」
「こういうのを作りたいと思った」
今回出品するのは”i地震”
被災した体験からボタン1つでSOSを発信します
放射線量の情報を収集できます
単純ですが思い入れのある作品です
そしてもう一人が最年少の
灘中学3年
矢倉大夢くん
灘校のパソコン研究部で部長を務める
矢倉くん
「プログラミングを始めたのは中学に入って」
「パソコン研究部に入ってから」
実家は印刷業
作業場の奥には父親が仕事で使った古いパソコンがたくさんあり
そのうち三台をつかってプログラミングをしています
その矢倉くんが作ったのが
フェイスフィット
最新の顔認識機能を搭載
写真を撮ると自動で人の顔を認識し
写真を自動でトリミング
→ツイッターのアイコンを作れます
パソコンを使う煩雑な作業が不要になる
世界初のアプリだといいます
アプリ甲子園で発表が始まり
渡辺くんが"i地震”を発表
217点
創造性 73
デザイン 71
消費者支持度73
矢倉くんが”フェイスフィット”を発表
245点
創造性 79
デザイン 81
消費者支持度85
しかしトップとは24点差
結局優勝したのは
優勝
桐蘭学園中等教育学校6年
百々健人くん
作ったのは

”秒速数ミリメートル”
画面上を動く点の速度を当てるゲームです
大会では技術だけでなく
独自性や企画力も問われます
若い2人にはいい経験になったようです
矢倉くん
「アプリのようなグラフィカルなプログラムは」
「全然やっていないので詰めが甘かった」
渡辺くん
「第2回第3回があればチャレンジしたい」
大会を主催した
D2コミュニケーションズ 宝珠山卓志 社長
「いま第一線でプログラムを作っている人たちも」
「今回のものを見て驚いている”ここまでできるんだ”と」
世界的にもレベルが高いという日本の若者のIT開発力
しかし世界のネット市場を見るとグーグルやフェイスブックなど
アメリカ企業が席巻
日本からはなかなか世界的企業は生まれない
その理由について日米双方の事情に詳しい
オープンネットワークラボ 前田絋典 取締役
「(日本は)情報共有する”場”が全くない」
「今まで成功した起業家の成功体験など」
「指導してもらえる起業経験者にすぐに接触できる”場所”が日本にはない」
この前田さんが立ちあげたのが
オープンネットワークラボ
- デジタルガレージ,カカクコムなどが出資
- 10年4月設立
選抜された若手起業家
オフィスとネット環境が1年間無料
人的ネットワークの提供
起業経験者ともミーティングなども行われる
企業を志望するチームが開発している
ピリカ
拾ったゴミを撮影して投稿するアプリ
投稿は地図やツイッター上に表示される
ゴミを拾った人に店がポイント付与
→自然と店の周囲がきれいになる
このサービスに対し企業経験者は
企業経験者 宮澤弦さん
「(ゴミ箱に)ごみを入れる瞬間の写真の方が価値があるのでは?」
企業経験者 村上巨さん
「(投稿に)飽きたらどうする?」
と厳しい指摘が
だが起業志望者は
小嶌不二夫さん
「(企業経験者と)個別に相談に乗ってもらったり」
「ここにベンチャーキャピタルの人などを連れてきてくれる」
「(企業の)知識はここに来る前に比べてすごくついてきている」
このラボからは既に様々なサービスが生まれている
ギフティー
ツイッターやフェイスブック経由で友人などに贈物ができる
ラボの設立から9ヵ月で約10社がサービス開始
オープンネットワークラボ 安田幹広 社長
「2年から5年くらいで」
「世界中のユーザーが毎日使うサービスのいくつかがこのラボから出る」
「そういう世界が見え始めている」
ネット業界の新たな動き
日本から世界的なネット企業が生まれる日も近いかもしれない
*二匹目のドジョウ本かw