ワールドビジネスサテライト,11/2,スミスの本棚annex,池上彰,(前編)
池上彰さん
ジャーナリストになった切欠は
一冊の本との出会いでした
池上
「支局の新聞記者の仕事ぶりをまとめた本が出ていて読んだ」
「ソレを読んで面白いと思い将来記者になろうと思ったのが」
「小学校6年生のとき」
1日に少なくとも1回書店に行く池上さんは
本でできていると言っても過言ではありません
そんな池上さんの書店訪問に同行しました
10月12日
ジュンク堂書店 プレスセンター店
「毎日行っていれば新しい本が分かる」
「毎日行くと本屋で過ごす時間がわずかで済む」
「効率的に回れる」
まず立ち寄るのはノンフィクションの新刊コーナー
「昨日私が買ったのはコレですね」
「日本は貯蓄率が高いと習った」
「いま高齢化が進んでお年寄りが貯蓄を取り崩している」
「貯蓄率はドンドン下がっている」
「2020年には貯蓄率がゼロになるよ」
「その時日本経済はどうなるかな」
「今の社会が見えてくるタイトルを見ているだけで」
書店では1週間を目処に棚を移動させ
売れ行きが良くない本はすぐに店頭から姿を消していきます
池上さんの書店通い
本を見逃さないためなのです
「(普通の人は)理想は1週間に1回」
「ダメなら2週間に1度は新刊の棚を見ておけば見逃しが少なくなります」
「昔は迷って置いておくと次にはなかったことが良くあった」
「迷ったら買う」
毎日3~4冊は本を買うという池上さん
情報収集にお金を惜しんではならない
池上さんの持論です
*自分の書籍をスルーしたことは評価に値する
次に注目した本は
「フセイン政権が崩壊したときに」
「米の新自由主義がイラクに導入」
「輸入関税を全部止め車をいくらでも輸入できるようになった」
「イラクで交通渋滞が起きるようになり」
「電化製品が関税なしで輸入できるようになり」
「各家庭がエアコンを入れたため電力不足になっている」
「日本でも311でショック状態でしょ」
「その時だからこそ気をつけようね」
「どさくさにまぎれてとんでもない政策が持ち込まれるかもしれないという」
「問題意識をもってこの本が出ている」
*もうだいぶ政策は通されちゃいました
*もしかして遠まわしにTPP批判?
そしてこの日池上さんが買ったのは
なぜ低成長のニッポンの円が買われるのか分析した本でした
こうしてほぼ毎日本を買い続けて
今では
「2万冊はあると思う」
「小さな町の図書館より充実してると思いますよ」
来週のスミスの本棚は
いま池上さんが薦める一冊を紹介します
ワールドビジネスサテライト,11/9,スミスの本棚annex,池上彰(後篇)