ワールドビジネスサテライト,11/28,技ありニッポンの底力,小久保製氷冷蔵
純度99.99%の透き通った氷
家庭用冷蔵庫では決して真似は出来ない
このクリスタルの様な透明な秘密は
独自の製法にある
千葉・八千代市
小久保製氷冷蔵看板商品のロックアイスなど
国内シェア5割
工場の心臓部では
小久保製氷冷蔵 六車雄一 工場長
「地下150mから汲み上げてろ過した水を”アイス缶”に注入」
アイス缶
製氷用に独自開発した専用ボックス
1列48缶(1缶当たり100L)
-8℃の冷却水に約12時間
こうして出来た氷の柱
しかし中心部には空洞ができている
「純粋な水だけが凍っていく」
「不純物が凝縮された水が中にどんどん溜まっていく」
「不純物の水は廃棄する」
水は容器の外側から順に凍っていく性質を持つ
コレを利用して外側に氷ができた時点で取り出し
不純物が含まれる内側の水は捨ててしまう
こうする事で純度が高い透明な氷を作る
さらに小久保製氷は
氷を作る際ある工夫を施すことで純度を極限まで高めている
外側から凍らせるだけでは
不純物が氷の表面についてしまう
そこで
空気圧を使い中の水を混ぜ不純物を流し凍らないようにした
小久保製氷冷蔵 小沼一弥 製造部長
「空気圧が強すぎると水流が速くなり凍らない」
「弱いと水流が止まってしまい白い氷ができてしまう」
ココに技あり
アイス缶の水を絶妙な空気圧で混ぜる事で不純物を凍らせず
純度の高い透明な氷を作りだしている
一般の氷は不純物が入っているため
熱が伝わりやすく溶けやすくなっている
これに対しロックアイスは
一般の氷より2~3倍溶けにくい
小久保製氷冷蔵 片水伸一郎 専務
「固くて溶けにくく衛生的な氷の文化を普及させる事で」
「市場拡大に繋がるので今は海外視野を向けている」
現在はアジアを新たな市場と見て
中国・タイ・マレーシア・シンガポールで販売
ニッポンだけに止まらない透明な氷
その市場のすそ野は海外へと広がりを見せている
*さらにこれを使えば丸い氷にできます