ワールドビジネスサテライト,12/7,スミスの本棚,北原悦吏子
GUEST046 脚本家 北原悦吏子(49)
ラブストーリーの神様といわれ
連続ドラマでヒットを連発
で向田邦子賞を受賞した
しかしその裏で北川自身が難病と闘っていた
ビューティフルライフも病室で書いていたという
北川
「免疫障害の病気ですごく痛くて」
「この10年間1/3ぐらい病院にいた」
2000年春 最終回の視聴率が41.3%のビューティフルライフ
脚本を手掛けた北原悦吏子さんは
その頃10万人に1人という免疫障害の難病に襲われました
体に激しい痛みが走る病気で
その後の10年は1/3が入院生活でした
北川さんは病室で脚本を書き続けました
「”連続ドラマ命”と思って」
「入院すると”私 連続ドラマ書けますか”と聞いた」
「本当に生きる意味だった」
自ら経験しているからこそ分かる難病の苦しみ
ソレをリアルに脚本にぶつけました
Q.障害を抱えている人の台詞にリアル感があった
「”オレンジデイズ”という柴咲コウちゃんが耳が聞こえない病気のドラマで」
「”渋谷の街を歩けば私よりどうでもいいのたくさんいるじゃん”」
「”なんで私がこんな病気になるの”」
「”美しい難病モノ”ではあり得ないセリフ」
「自分がそう思っていた毒も吐きたくなる」
「みんな"何で私が”って思うとおもう」
一昨年うけた手術で病状は和らぎました
北川さんはこの経験を財産に表現を続けたいと話します
そんな北川さんの一冊とは
絵本”
100万回生きたねこ
”で知られ
去年亡くなった佐野洋子さんが日常生活や生い立ちを綴ったエッセイ集です
佐野さんの世界観が溢れています
北川さんは脚本家としてデビューする前に”私の猫たち許してほしい”を読みました
「”だけど”とかが全然ない」
「”だけどや”しかし”とか」
「いつも言い切りなんです」
「この文体が好きでチョッと影響を受けているかなと思う」
中でも北川さんが好きなのは
失恋した友人と食事に出かける話です
それは空腹を満たす食べ方ではなかった。
何か不気味な力に支配され、
彼女のものではない、
胃袋ではないものの中に、
シャベルで何かを
一心不乱にほうり込んでいく作業だった。
壮絶に荒れ狂った食欲が、
彼女の悲しみの深さだった。「世界の切り取り方が好きだった」
「佐野さんがいなくなってしまったら」
「もうこの世界は誰も持つことは出来ない」
「作家とはそういう事だと思っていて」
「その人が世界を切り取った時にどう見えるか」
「というのが作品だと思う」
「すごい世界観があって佐野さんが切り取った世界が大好きだった」
”たすき”を渡す人を
「脚本家で作家の山田太一さんです」
Q.山田さんとはどういう?
「文通をしてました」
「偉いのに怖くないなんて素敵」
12月21日 GUEST047
脚本家 山田太一