ワールドビジネスサテライト,7/23,技ありニッポンの底力,シバセ工業
岡山・浅口市
この地で日本初となる製品が生まれた
それが
明治時代に麦で作られたストローだ
麦からプラスチックへ素材は変わったが
ストロー生産は日本一
しかし
海外から安いストローが入ってきている
そこで考え出したのが
ストローの新しい形
ストローを製造しているのが
シバセ工業
原料
ポリプロピレン+顔料(2%)
ふ
様々な色のストローを製造する
ストロー製造には押し出し機をつかう
溶かした樹脂を押し出す
さらに
空気を流し丸形状を保つ
実はこの部分に技術がある
シバセ工業 久森稔さん
「押し出させるスピードで樹脂の厚さを決める」
「エア(空気)を調整することでストローの太さを決めている」
押し出しスピード速い→樹脂の薄いストロー
空気を大量に送る→太いストロー
こうして300種類以上のストローを
製造する技術を培った
樹脂をカットするカッターは
樹脂1m/秒 カッター5回転/秒
すると
20cmのストローが出来上がる
「さらに付加価値をつけるためにジャバラの加工」
「折れ曲がるストローにする」
その仕組みはストローを回転させ
凸凹の金属をストローに押し付ける
こうしてストローは出来上がるのだが
ある苦い経験を持つ
ある乳業メーカーのストローを請け負っていたが
新しいストローへの切り替わりを期に仕事がなくなった
売り上げは激減
しかし改めてストローを見てみると
シバセ工業 磯田拓也 社長
「使い捨てのストローも精度よく作れば」
「薄肉パイプとして工業製品に使えると考えた」
従来のストロー技術をそのままに
精巧に精度を持たせるため
レーザーセンサー導入
0.1mm以下の誤差
300種類のストロー作りの技術が生きた
さらに
カッターの改良
切り口の精度を高めた
ココに技あり
ストロー技術はそのままに
精度を持たせ工業パイプに作り替える
「ストローを使って新しいモノはできる」
「決してばかにできる部品じゃない」
医療機器カテーテルのカバー
除湿機に使う熱交換器のパイプ
新たなストローの開発で売り上げも戻りつつあるという
さらに工業用パイプに一手間加えることで
試験管のような製品を開発!?
「何かに使えそう何に使うか?」
「なんか使えそうです」
岡山生まれのストロー
新たなストロー製品が岡山から生まれ
日本中に広がるかもしれない
*最近ではこんな利用法もあるみたい