ワールドビジネスサテライト,8/22,スミスの本棚,内田春菊
GUEST062
漫画家で作家の 内田春菊さん(53歳)
代表作
”南くんの恋人””私たちは繁殖している”
”ファザーファッカー”など
男女の性とその裏に潜む心理を
鋭く突いた作風で知られる
内田春菊さんがお薦めする一冊は
迷惑な進化
一見謎めいた名前のこの本の著者は
遺伝子研究で多くの功績を挙げた
シャロンモアレム
なぜ人が進化しても病気がなくならないのか
という疑問に正面から向き合った作品です
春菊
「遺伝子は良いモノを残すようにできている」
「だったらなぜ病気が遺伝するのか」
糖尿病は氷河期の生き残り?
親がジャンクフード好きだと子どもが太る?
本来なら遺伝される必要がないモノがなぜ
代々受け継がれていくのか
その理由を仮説を交えて
科学的に大胆に考えます
例えば糖尿病患者の多くは
祖先は氷河期の生き残り
体内で熱を発するには糖分が必要とすると
寒さに「適応」した人びとのことを
想像してみよう。
その人たちは一年中凍えるような
低温の中で過ごすうち、
体内でインスリンを作るのを止めたのだろう。たとえそれが氷河期以外の通常時には
不利となるものであっても
寒さに耐えられるというだけで死なずにすみ、
子孫を残せるのなら大歓迎だ。「”サングラスをかけると ひどい日焼けをする”くだりとか」
「すぐ役に立ちますよね」
「目が紫外線の量を感じて肌に準備させる」
「サングラスで閉じるてしまうと肌がひどい目にあう」
「”今ビーチでこの本を読んでるあなた”」
「”サングラスをかけていたら外したほうがいい”」
「この文体すごく素敵ですよね」
何気ない身近な出来事も遺伝子の歴史から読み解くと
違った側面が見えてくる
内田さんは気に入ったテーマに付箋をつけて
人に教えるのが楽しいといいます
「健康の知識はみんな好きで」
「”これが良いらしい”と聞くと喜ぶが」
「(遺伝子の)流れに興味を持つともっと面白い」
「誰かが何かを成し遂げた話は男性は好むが」
「それは自分の細胞の中でも起こっている」
「と解釈するとこの本は面白くなると思いますね」
”たすき”を渡す人は
「鈴木砂羽ちゃんです」
「とても素敵な女優さんですけど読書に関しても」
「深い理解力を持った人なので」
8月29日 GUEST063
女優 鈴木砂羽