ワールドビジネスサテライト,11/7,”再選”オバマ大統領 直面する課題
大接戦の予想に反し大勝したオバマ大統領ですが
2期目の政権運営はスタート早々厳しい状態に直面しそうです
大きな課題はねじれ議会への対応です
大統領選挙と同時に行われた議会選挙で
上院は民主党が下院は共和党が多数を占めるねじれ議会
の構図が変わらないことになりました
また最大の懸案事項は
財政の崖です
ブッシュ減税など大型減税の失効
歳出の強制削減が同時に行われる
年末までに対応を迫られます
ホワイトハウスと議会が減税延長などの妥協策を見出せなければ
年間約40兆円相当の財政引き締めか
アメリカ国内の景気
さらには世界経済に与える影響が懸念されています
こうした中アメリカの経済学者は
財政の崖は起きないと予想しています
PNCエコノミスト ガスフォーシャー氏
「誰しもが財政の崖が起きて経済が落ち込むことを望んでいない」
「年末か来年にはオバマ大統領は議会と合意すると思う」
来年1月の2期目のスタートまでに
早急にて打つ必要がありますが
オバマ大統領はこの一年
議会を抵抗勢力呼ばわりし自ら対立を煽ってきた経緯があります
野党 共和党が簡単に交渉に応じるとは考えづらく
まずはいつ議会との交渉のスタートラインに立てるかが焦点です
交渉がこじれれば与野党の対立激化で
政策運営が滞った去年夏の再現になる可能性もあります
財政の崖は国内景気への影響はもとより
世界経済に与えるインパクトも大きくなりそうで
アメリカでの交渉の行方は世界が注目しています
ところで歳出の削減でアメリカが大幅な軍事費の削減を実施すれば
日本におけるアメリカ軍キチに対する
負担増を求める圧力が強まるとの見方もあります
*同盟ではなく統治では?