ワールドビジネスサテライト,12/12,スミスの本棚annex,佐々木則夫
サッカー日本女子代表監督 佐々木則夫(54歳)
なでしこジャパンをワールドカップ優勝
ロンドンオリンピック銀メダルに導いた
今年限りでの退任も囁かれていたが
力強く続投を宣言
佐々木監督
「次のオリンピックまでできるかどうか(悩んだ)」
「その中であるときに読んだ本のイメージがボンと出てきたんですよ」
佐々木監督が薦める一冊は
往復48キロの山道を毎日16時間かけて歩く
これをおよそ9年間1000日続ける千日回峰業という
厳しい修行をやり遂げた僧侶の体験記です
修行を経て辿り着いたのは感謝の気持ち
厳しい試合を戦い続けた監督は
このシンプルなメッセージに共感しました
そしてロンドンオリンピックの後
再びこの本と向き合います
「もう辞めると思っていた」
「なかなか自分が決めきれないときに”もう一度読んでみよう”と」
監督を辞めるか続けるか
思い悩んだ佐々木さんの目にとまったのは
人生を試合に例えた一説でした
「人生というのは、
あなたの思いどおりにならないように
セッティングされています。それをどう克服するか、(中略)
これが試合の内容です」
試合の相手は誰ですかと問えば、
「それは自分自身です」「逃げていたのかなぁ」
「次に戦うのは”自分自身だ”と」
自分自身と戦い続ける厳しい修行
9年続けた行があと1日となったとき著者は日誌にこう記します
もしこの体に限界がないなら、今の心のまま永遠に行が続いてほしい。
人生生涯小僧でありたい。
「まだまだ僕自身もサッカーにとっては」
「小僧じゃないかなって気持ちになったとき」
「2008年からスタートしたときと同じような気持ちになってできると」
「確認したんですね」
「それで引き受ける事にしようと」
Q.あえて苦しい道を選んだ
「ある意味自分ではそうですね」
「今までも壁にぶち当たった」
「常にチャレンジしていた」
「また今チャレンジする」
「まだまだ僕自身も修行中ですよ」