ワールドビジネスサテライト,12/17,「安倍相場」で進む円安iの余波
都内の金券ショップ
昼休みには周辺のサラリーマンなどで賑わっていました
その目的は両替です
年末年始の海外旅行の前に少しでも円高のうちに
外貨に両替しておこうというのです
消費者は円高に敏感に反応しています
例年この時期は年末年始の海外旅行客で
両替に訪れる客が増えるといいますが
今年は円安の影響が大きいと言います
大黒屋 東京駅前店 小池邦彦 副店長
「前年と比べると10%ぐらい円から外貨に両替が増えている」
「急激な円安の駆け込み需要がかなりある」
円安の影響は資金運用にも
東京・中央区
新生銀行
新生銀行 リテール商品部 杉本雄一 部長
「外貨貯金を持っている客が」
「外貨から円に戻す動きが増えている」
外貨貯金
日本より金利の高い海外に貯金
→より多くの金利収入を得られる
日本の金利が低い中人気を集めていましたが
外貨預金を解約する動きが広がっています
「11月中旬に急激な円安になり」
「80円を超えたところから(円に戻す)流れになり」
「通常の3倍から4倍の取引額に増えている」
外貨預金の解約で顧客の預金が流出しないように
銀行側も特別な商品を用意しています
「2週間で満期を迎える貯金を用意して」
「客に紹介していくことで対応する」
一方
急激な円安は輸入業者にも及んでいます
東京・八王子
横山家具
ヨーロッパの高級家具を取り扱うコチラの店
まず目に付くのはユーロ安円高還元セールの貼り紙
横山家具 横山忠志 社長
「今年の初めまでにユーロが100円を切った」
「それを機に始めた」
これまで週末の為替相場を基準にセールを行っていましたが
いま急速に進む円安に頭を悩ませています
「客に対するお得感もだいぶ減るし」
「仕入れとか経費も経営に直結するので」
「非常に危惧している次第だ」
他にも懸念材料が
「例えばついこの前入ったモノ」
「今は約96万円だが」
「2年前の値段は約79万円だった」
ヨーロッパではインフレが進みモノの値段が上がっています
コレまでは円高が吸収していましたが次の仕入れが不安だと言います
高級家具は発注から支払いまで
半年以上かかるモノも
利用者が望んでいるのは単なる円高というよりも
相場の安定です
「オーダー時に想定した日本円の価格が」
「商品が入ったときに全然違うことがある」
「為替は急激に動かないようにしてほしい」
経済の回復を図るため企業の為替リスクをいかに抑えるか
新たな政権の課題となります
*為替リスクがあっても儲かる!?