ワールドビジネスサテライト,12/26,スミスの本棚annex,ジェームス三木
脚本家 ジェームス三木(77)
新春ワイド時代劇”白虎隊〜敗れざる者たち”
来年1月2日(水)夕方5時から一挙7時間放送
の脚本を出筆
ジェームス三木
「賊軍の側から見た幕末を描いた」
「正義なんて厳密にはありえない」
幕末の正義を逆の視点から描いた
ドラマ界の巨匠ジェームス三木が選んだ意外な一冊は
著名な歴史学者 秦郁彦さんが
幕末から平成まで日本人が戦ってきた動機の歴史を紐解きます
「ドラマのネタがいっぱいある」
*なんだパクリ捲くりか
人間ドラマの大化
ジェームス三木さんの心を捉えた理由は
「歴史家の視点だから面白い」
Q.脚気のくだりだけで映画ができる
「森鴎外が絡んでいるとか」
明治時代多くの兵士を死に至らしめた病
脚気
その治療法をめぐる大論争の中心にいたのが
文豪 森鴎外 本名 森林太郎です
森林太郎兵站軍医部長は
米飯至上主義者で、
それが麦飯採用に
反作用を与えたことは間違いない脚気の原因
ビタミンB1の欠乏
白米ばかりの食事に問題
しかし
麦飯を進める海軍への対抗心もあり
陸軍軍医の森鴎外は白米食を主張したのです
「ドラマっぽい」
本には多くの文豪や著名人が登場し
心の病で苦しむ様子が描かれます
「人間は心が常に揺れている」
「正しいと思っていることが正しくない場合もある」
「芦原将軍」
「自分を将軍だと思っている」
「病院の人も将軍のように扱うこの人をドラマにしたい」
*ココで仕事の話をネジ込んでキター!
芦原将軍とは明治期から昭和にかけて実在した人物
芦原金次郎(1850-1937)
自ら将軍なりと信じ居る
一種の誇大妄想患者。(中略)
彼は常に服装態度
すべて将軍に擬し、(中略)
外見、闊達飄逸な生活を送っている。「自分を将軍だと思っている人は」
「他にもいっぱいいる」
「”自分は正しい””自分は間違っていない”」
「病気かどうか線の引き方は難しい」
「誰でもなり得る」
ジェームス三木さんはこの本には
考えて読む楽しみがあると言います
Q.病気の歴史に興味がない人でも楽しめる
「考えか方が変わる」
「考える楽しみ」
「喜怒哀楽の中で一番大事なのは楽」
「どんな本を読んでも自分でそれを感じるか」
「楽しみという種を自分の中で植えられるかが大事」