ワールドビジネスサテライト,1/18,中国GDP成長率8%割れ,転機迎え「脱中国」加速
日本時間 正午ごろ
北京
中国国家統計局 馬建堂 局長
「2012年の中国の経済成長は7.8%」
「以前と比べれば確かに低い」
13年ぶりに8%を割り込んだ中国のGDP成長率
ヨーロッパの金融危機や日中間の悪化で輸出が伸びなかったほか
内需も振るわなったことも原因です
去年後半から
公共投資を増やし足元の景気は回復傾向にありますが
中国経済の高度成長は終ったといえ
安定成長維持できるかが課題となります
「中国経済は2桁成長から7〜8%に低下したが」
「経済が段階的に変化していく」
「過程とみられる」
こうした中
今週北京では
企業が中国から撤退する際の実務を教える
撤退セミナーが開かれています
ココ最近は参加者が増えているということです
人件費の高騰や対日感情の悪化など
中国リスクが明らかになり中国から撤退する方法を教える
撤退セミナーに注目が集まっています
参加者(保険業)
「こういう状況でもあるしそれ以前に」
「進出・撤退は常に視野に入れておかないと」
参加者はすぐに撤退というわけではなく
将来的な選択肢の1つとして
会社をたたむ方法などを学ぼうとしているようです
講師の前川さんも事業再編の前向きな手段として
撤退を考える事が必要だと言います
キャストコンサルティング上海 前川晃廣 社長
「赤字だから畳んで帰るだけではなく」
「分割や合併などの再編」
「中国での会社再編の際に知っておくべき」
「ツールの1つに撤退がある」
実際
パナソニック
上海にあるプラズマテレビ工場の操業停止
→年内に子会社を清算
ドイツの
アディダス
去年10月に江蘇省の直営工場を閉鎖
→東南アジアへ
脱中国を進めているのは外資系企業だけではありません
中国最大手のネット通販アパレル
バンクル
その物流拠点を訪ねました
凡客(バンクル)の物流拠点
- 24時間以内に商品発送
- この施設だけで1日10万件出荷
中国のユニクロとも呼ばれ
急成長中のバンクル
実は今シャツやズボンなどの一部で生産で
脱中国を進めているのです
バンクル事業担当 劉浩さん
「これがバングラディッシュ製です」
「品質も問題ありません」
「(中国では)原材料や人件費の上昇圧力が深刻です」
「毎年2割のペースで上がっていますから」
バングラディッシュで生産を始めたのが1年前
人件費(月額1人あたり)
中国 約3万〜4万5000円
バングラディッシュ 約6000円〜9000円
輸送費などがかかっても生産コストが↓15%
「バングラディッシュでのシャツ生産を(7〜8%から)」
「今年は12〜15%まで高める予定です」
「欧米の大手企業を含め生産拠点を」
「他のアジアの国に移すのが業界のトレンドです」
今年はセーターの生産も
バングラディッシュに移し始めるとの事
世界の工場で加速する
脱中国の流れ
中国経済の成長モデルが転換点を迎えています
*来年らしいよw