ワールドビジネスサテライト,5/17,成長戦略第2弾「企業を後押し」
企業経営者ら集合した会合での講演
この場で安部総理は成長戦略第2弾を力強く語った
安部総理
「長引くデフレと自信喪失」
「この呪縛から日本を解き放つのが私の仕事」
「アベノミクスもいよいよ本丸だ」
成長戦略第2弾で安部総理が最も強調したのは
企業の投資マインドの喚起
そのまめに掲げたのは
「突破口は規制改革です」
「新たなイノベーションに果敢に挑戦する企業を応援する」
企業支援の目玉として掲げたのは
企業版特区の新設
安部総理
グーグル社が車の自動走行実験をアメリカの公道で行った事に言及
日本でも
企業特区
企業が先端技術を開発する場合
規制緩和の特例を認める
「世界初の製品の実験をしたい企業には」
「規制の特例を認める制度を創設する」
また同時に安部総理はベンチャー企業支援の方針も示した
「経済の活力の源である」
「ベンチャー企業への投資も極めて重要」
「ベンチャーがどんどん生まれ投資であふれる日本をつくるためには」
「”個人保証”偏重の慣行から脱却しなければならない」
成長の活力として期待されるベンチャー支援の現状は
東京・新宿
ビートロボ
を訪ねました
Q.都内のマンションがベンチャーっぽい
ビートロボ 浅枝大志 社長
「お金をかけず秘密基地みたいな感じ」
従業員5人のビートロボ
2012年設立
PCやiPhoneで上でソーシャルネットワークを使った
無料ミュージックプレーヤー”
ビートロボ”の運営をしています
「(画面に)見えているロボットたちは音楽のプレイリスト」
「(全体が)自分で作ったテープ」
「ユーチューブにある音源や映像を集めて聴ける」
他人のロボットが曲をすすめてくる機能
→新曲PRなどで提携へ
アバターアイテムの課金
音楽入りアバターの販売を予定
浅枝さん実は7年前に立ち上げたベンチャーでは
潰れる直前の危機に
その時ベンチャー支援の環境に問題意識を持ちました
「社長の連帯保証人制度はずっと疑問」
「(負担が)全部自分にかかりその後 復活するための金を得られない」
中小企業融資の9割が経営者保証
経営者の資産以上の個人保証も多く
起業を妨げているとの指摘もあります
安倍政権
個人保証に依存しない融資を促進
「僕はしばらくベンチャーをやっていて」
「これから始める人には大チャンス」
成長戦略によるベンチャー支援が始まろうとする中
大企業も動き出しています
きのう午前7時
新宿野村ビル
にできた人だかり
モーニングピッチ(facebookページ)
毎週木曜朝ベンチャー企業が大企業にプレゼンし売り込み
この日集まったのは
大企業など50社80人が参加
登壇者には浅枝さんの姿も
イベントを機に
ベンチャーと大企業の提携交渉が進む事例も生まれています
モーニングピッチ主催者 トーマツベンチャーサポート 斉藤祐馬 部長
「大企業もベンチャーに目が向いてきた」
「ベンチャー元年になっている」
ベンチャーに投資を減税する
”エンジェル税制”法人版が期待されましたが
今回の成長戦略には盛り込まれず
「問題は大企業とベンチャーの取引が生まれず」
「投資額が少ないこと」
「解決するために法人版エンジェル税制は価値がある」
一方
ベンチャーと共に活力が求められるのが中小企業
その現状は
経営者のためのM&Aセミナー
参加者1
「後継者がうまく育たない子供がいても嫌がる」
「うちは売却しちゃおうかと」
参加者2
「経営陣が高齢化しているが若手がまだ育たないので・・・」
日本の99.7%を占める中小企業
その多くが後継者不足に直面しています
中小企業同士の売却や買収について
セミナーを開催する
東京・千代田区
日本M&Aセンター
では
三宅卓 社長
「倍々ゲームまでとは言わないが」
「(申し込み人数は)数年前の3倍になっている」
後継者不足を解消する手段として
注目されるのが中小企業同士のM&A
「後継者不在で企業譲渡したい経営者が増えている」
「(一方で)会社を買って成長戦略をつくりたい会社が多い」
「譲渡企業の8倍から10倍ぐらいある」
増える中小企業同士のM&A
積極的に活用する
横浜市・金沢区
ニットー(板金会社)
を
訪ねました
強みは金属加工
WBSで以前紹介したヌンチャク型のiPhoneケースがヒットしています
本業は
オフィス家具向けや自動車部品など
ニットー
取引先は100社以上
約3000種類の部品を納入
Q.出荷先は以前から御社が持っていたところ
ニットー 藤沢秀行 社長
「これは当社が持っていた客ではなく」
「以前にM&Aをして一緒になった会社の客」
M&Aをする前の主な業務は
金型を使ったプレス加工
ニットー
後継者のいない中小企業3社を相次いで買収
→アルミ加工や溶接技術を取り込む
熟練工が若手を教育することで
生産できる部品の種類が拡大
従業員は10年で約4倍
売り上げは10年で3倍以上に伸びたといいます
「(会社を)やめると技術もなくなってしまう」
「M&Aすることにより技術も継承していける」
「これも大事なこと」
しかし中小企業にとって
企業を買収する上で大きな問題もあります
「M&A会社を買うというときに資金面で中小企業だと厳しいところがある」
「そういった面で行政のフォローがあると非常に助かる」
安部総理は成長戦略の第2弾で
中小企業の資金繰り対策にも言及しました
安部総理
「個人保証がなくとも融資が受けられるような」
「中小企業・小規模事業者向けの金融の新たな枠組みを作りたい」
ベンチャーだけでなくこうした中小企業の支援に
新しい融資制度は効果があるのでしょうか
日本M&Aセンター 三宅卓 社長
「M&Aを強化したり税制改正したり」
「連帯(個人)補償問題を解決することは」
「非常に大きな成長戦略を加速する要因になる」
株高や円安に沸くアベノミクス
次なる成長の芽を育てるためきめ細かな支援が求められています
*三宅さんに任せれば問題ないかな