ワールドビジネスサテライト,6/27,GLOBAL WATCH,高まる1セント投資熱 果たして
fromアメリカ
ミシシッピ州
銀行から出てきたのはジェイソンさん(26歳)
「1セント硬貨だよ」
袋の中には
1セント硬貨が2000枚も入っていました
「家に帰って開けるまで分からないけどいい感触だ」
いったい
1セント硬貨を何に使うのでしょうか
家に戻ったジェイソンさん
さっそく1セント硬貨を見慣れない機械へ
「亜鉛製は右側に」
「銅製は左側に落ちるようになっている」
1セント硬貨には
銅で作られたモノと亜鉛で作られたモノの2種類があります
ジェイソンさんが集めているのは
1982年以前に作られていた銅製の1セント硬貨
実は銅製1セント硬貨
銅価格上昇で素材としての価値が2倍に
1セント硬貨を銅の素材として売れば儲かるはず
ただ
アメリカでは現在 硬貨の溶解は違法
このため廃止をにらんで
先行投資しているのです
「いつか価値が出るのを待っている」
1セント硬貨の存在意義を問う声も出ています
クレジットカードで買い物をする人が多いアメリカでは
かさばる1セント硬貨は財布の厄介者になりつつあります
オバマ大統領も1セント硬貨廃止の可能性を示唆しました
オバマ大統領
「国民が使わないのであれば変えるべきかもしれない」
また
1セント硬貨がなくなることでアメリカ経済に
プラスになると指摘する専門家もいます
マサチューセッツ工科大学 ジェフゴア教授
「調査で1セント硬貨を使った現金取引では(他取引と比べ)」
「2〜2秒半余分にかかっている事が分かった」
「たった2秒と思うかもしれないが」
「日常で頻繁にある事だけに無視できない」
高まる1セント硬貨不要論
ココに商機を見出した新たなビジネスも現れました
コイン・コレクティング・エンタープライジーズ
銅製1セント硬貨をネットで販売
ブレンダン・カラバン氏
「多くの人が金融危機以降」
「クレジットカードなどに不安を抱いているため」
「実物資産(の銅)への需要が高まっている」
この会社では
3009ドル分(約29万4000円)を
4536.80ドル(約44万3000円)で販売
この日も10トンの大量注文が入っていました
今年の売り上げは既に
最近2年間の売り上げを上回っていると言います
ダン・スナイダーマン氏
「これは中期投資に近い」
「硬貨をとかせるようになれば取引価格は上がる」
「取引をするなら今ですよね」
廃止が決まったわけでもないのに
投資熱が高まる1セント硬貨はたしてどのような結果をもたらすのでしょうか
*溶かせるようになれば徐々に下がるんじゃ?