7月28日
高速道路を走る観光バス
乗っているのは小学生
これから
第10回 VIVA JUDO!夏合宿(ビバスポーツクラブ)
へ向かいます
バスガイド
「東京バスの会社の歌」
「社歌をみなさんに紹介したいと思います」
小学生に社歌!?
「笑顔で走るよランランラ~♪」
「安全一番いつだって~♪」
「我が家のつもりでおもてなし~♪」
「クリーンにいこうよエコドライブ~♪」
この社歌は去年設立5周年を記念して作られました
東京バス大阪バスグループ社歌 GO!東京バスGO!大阪バス
Q.作った人はどんな人
「シャ乱Qのつんく♂さんです」
ロックバンドシャ乱Qのボーカルで
モーニング娘のプロデューサーとしても知られるつんくさん
彼が作詞作曲を担当したのです
社歌はyoutubeでも公開され
再生回数は30万回を突破
東京バス 西村晴成 社長
「まさかそんなに人気になるとは思わなかった」
「今までにない曲調の社歌という事で話題になったので」
「”あの社歌のバス会社でお願いします”という依頼がある」
社歌といえば伝統
企業の理念や精神を表し入社式などの行事で歌われます
外に聞かせる事はほとんどありません
長い歴史のあいだ1つの社歌を守り続ける企業もあります
内田洋行 社歌(1960年)
作詞 野上彰
作曲 内田美代民
一方で
そのイメージを覆した社歌が次々に登場しています
ローソン グループソングHeart To Heart(2曲目視聴可能)
ローソンが2011年に作った社歌
作ったのはロックシンガーの
布袋寅泰
さん
全国の店舗で流れています
この他に
第一生命グループソング”バトンリレー”(4曲目視聴可能)
では
松任谷由美さんが作詞作曲を手がけました
CMや株主総会などのイベントで使われています
新しい曲調の社歌が
新しい使い道を生み出しているのです
東京・秋葉原
ココでも社歌を作りたいという企業がありました
学生やビジネスマンを対象に数学の検定を実施する
日本数学検定協会
担当者
「数学は堅いので払拭したい」
「僕らも歌いたい」
「できたらポップス・・・」
担当者の要望に声に耳を傾けるのは
社歌の製作を専門に手掛ける業者
アイデアガレージ
過去に約30社の社歌を制作
価格は1曲あたり50万円~
社歌を作る上で最も重要なのは
それがこのアンケート用紙です
キッコーマンの社歌製作時のアンケート用紙
社員が書いたキーワードは ”自然の恵み” ”世界の食卓” など
アイデアガレージ 西尾竜一 社長
「自分たちの製品がどんな風に人の役に立っているかを」
「イメージしてもらった」
完成した社歌を聞いてみると
”食卓に並ぶ自然の恵み♪”
作詞は秋元康さん
しかし元になるキーワードは社員へのアンケートから生まれたのです
「キーワードを募集するのは単純に歌詞をつくるためだけではなく」
「社員がもう一度自分の会社がどういう会社だったかを見直す」
7月18日
ドイツ・ミュンヘン
ある企業の幹部が集まったパーティーが開かれていました
英語が歌詞のこの曲
実は日本企業の社歌です
その企業はITサービス最大手の
NTTデータ
2005年から海外企業の買収を本格化し
今では社員6万1369人 海外社員数2万8820人
と半数近くが海外で働いています
急速なグローバル化が英語の社歌を作る切欠になったと言います
NTTデータ 岩本敏男 社長
「(海外の企業が)NTTデータのために」
「働くといっても歴史も言語も食べるモノも違う」
「我々の仕事は1人のエースではなくチームワークでやる仕事」
「みんながお互いに歌える歌」
「言葉が違っていても1つの歌を歌える」
社歌で世界6万人社員を繋げるという狙いがあるのです
12年7月
新社長就任イベントで社長は
「ここで宣言しますNTTデータグループの歌を作る!」
で社歌づくりがスタートしました
目指すは6万人が共感できる歌
そのためにまず
歌詞の基となるキーワードを世界中のグループ社員から募集
聞いたのは普段の生活で感じる事
集まった言葉は1万件以上
これを自社のビッグデータ技術で分析したのです
その方法は言葉のグループ化
似た意味を持つ単語を並べていき
その上でどのグループの言葉が多かったかを集計するのです
最終的に3つのテーマに絞り込み
コレを基に歌を作りました
サビの部分は
チャレンジしよう世界を変えよう
Shine like the sun
(太陽のように輝け)
Let’s make the world a better place for everyone
(世界をより良い場所に変えて行こう)
Shine like the sun
(太陽のように輝け)
Innovation Dream creation
(生み出そう新しい夢を)
プロジェクトを担当 NTTデータ広報部 権現智史 主任
「目的はグローバルの社員が一体感を感じるのが一番」
「いいモノができたのでドンドン外に発信できればうれしい」
社長の決意表明からおよそ10ヵ月
グループソングが全社に披露されました
イギリス NTTデータ EMEA社員
「最初 社歌を作ると聞いた時」
「少し不安だったが実際は素晴らしかった」
「NTTデータの一員だと感じる事ができる」
インド NTTデータグローバル デリバリーサービス社員
「この歌が仕事の意欲を高めてくれるし」
「連帯感を生んでいる」
中国 NTTデータチャイナ社員
「みんなで歌う時1つの大家族だと感じてとても誇らしく思う」
グローバルに拡大した社員を1つに
コレは歌だからこそできると言います
NTTデータ 岩本敏男 社長
「新しくNTTデータグループに入る人も」
「自由な形で歌って」
「みんながいい歌だねと思ってつながればいい」
増え続ける情報とグローバル化
メッセージが届きにくい時代になって
社歌は企業を成長させるツールになるのかもしれません
*日本のすぐれた社歌揃ってます