ワールドビジネスサテライト,2/24,TPP交渉日米それぞれの事情
日本
重要5項目
→関税引き下げの妥協をしたくない
戦略の1つが
アメリカと新興国との仲裁役を買って出ることだ
例えば
知的財産の分野でアメリカは長い特許期間を要求
後発薬が普及する新興国はこれに反発
これに
日本
仲裁案でアメリカに貸し
新興国を味方に交渉を優位に
日本政府交渉幹部
”交渉は意見を押し付けるだけでなくどうまとめるかも大事だ”
一方の
アメリカ
新興国との対立分野を減らし
交渉が進んでいないのは日本だけと主張
日本をけん制する
そのため新興国に強く求めてきた
国営企業優遇措置廃止についてはアメリカが譲歩する姿勢を見せている
アメリカが関税問題の解決を急ぎたい背景には
オバマ大統領のアジア歴訪までに関税問題をまとめたいとの思惑がある
(米国)ブルッキングス研究所 ジョシュアメルツアー氏
「4月はTPP交渉の大筋合意を発表する」
「重要なポイントになるのは間違いない」
「(自動車産業は)製造業で従業員も多い」
「11月の中間選挙があるためその意味でも重要」
日米問題の糸口は日本が自由化への本気度を見せる事だと
浦田教授は言うその方法は
早稲田大学 浦田秀次郎 教授
「例えば長い時間をかけて段階的に移行していく」
「自由化によって被害が生じた場合」
「対応するセーフティーネットを張る」
「市場開放は簡単なモノではないので」
「日本国内の体制を整えないといけない」
「農業分野の構造改革を早く実現できるよう」
「政策を決め実践していく」
先行きが見えない状況に
日本の経済界からは懸念も出はじめた
日本経団連 米倉 会長
「日本が一歩も譲歩しないため決裂したとの」
「そしりを受けないようできる限りの力で」
「交渉にあたっていただきたい」
今回で最後の閣僚での会合という目標をもって
明日最終日を迎えますが肝心な関税の分野を残して
いかにして合意を形成するか
非常に不透明な状況です
アメリカ
きょうにもメキシコ・カナダなどと個別協議
日本
きょうはアメリカとの協議だけ
日本の交渉幹部
アメリカが他国とだけ交渉を進める状況
→日本に好ましくなく”厳しい”
最終日にアメリカとの個別協議が
行われる見通しは立っていませんが
まさしく大きな政治決断がない限り
前進は望めません
TPP交渉が漂流するのか妥結への糸口を探ることができるのか
最終日の明日に注目が集まります
*もう国というより企業が利益を上げるために行われるとも言われてるね