ワールドビジネスサテライト,3/27,GLOBAL WATCH,中国大規模景気刺激策の後遺症
from中国
2月
河北省
30以上の鋼鉄とセメント工場
→政府命令で爆破
理由の1つが
過剰な生産設備の廃棄
しかし
これは氷山の一角にすぎません
江蘇省・南通市
にある造船工場
中は静まり返っていました
巨大な生産設備は
ほとんど稼働していません
給料の支払いも滞り
従業員によるデモが発生する事態がありました
そして
中国初の社債デフォルトという事態に陥った
太陽光パネルメーカーも
これも
過剰な設備投資が原因でした
13日
全人代閉幕会見
李克強 首相
「個別の金融商品のデフォルトは避けられない」
と打ちだされた
デフォルトの容認
中国政府
従来危機に陥った企業・投資家を救済
→デフォルト容認へ方針転換
多くの投資家に衝撃を与えました
まさにこの時
太陽光パネル大手
上海市
超日太陽能科技
2012年発行5年物社債
発行額 約170億円
利息 約15億円が調達不能に(3/7支払予定)
取材中に現れた男性
約500万円で社債購入
今後どうなるのか
何の情報もなかったため鉄道を乗り継ぎ様子を見に来たのです
男性
「こんな大国の高い格付けの社債が」
「元金も返済できなくなったら」
「大変な事態が発生するよ」
本社の隣には建設途中ののまま放置された
新工場もありました
国内外の生産設備の過剰投資による
業績悪化に見舞われていたのです
「(こんな経営状況の会社の)社債が」
「なぜ発行されたかが疑問だ」
実は
超日太陽の社債は発行される時点ですでに問題があったと指摘する
甘国龍 弁護士
”超日太陽が経営状態を偽っていた”→企業・証券会社などへの提訴準備
そして26日
超日太陽の債権者集会が開かれる予定でしたが
直前でキャンセルされました
多くの投資家は新政府に救済を求め
抗議の声を挙げました
警察に抵抗した投資家が連行される事態になりましたが
結局何の解決にもなりませんでした
甘弁護士の元には次々と投資家が訪れました
投資家
「超日太陽の問題がこのままになったら」
「他の企業も返済しなくなる」
甘弁護士はデフォルトを回避するための
政府による救済は反対です
しかし
現在の状況では企業や証券会社が責任を逃れ
投資家だけが泣きを見る状況だと指摘します
甘国龍 弁護士
「このままでは他の経営状態の良い企業にも影響が及ぶ」
「投資家が企業に不信感を抱き」
「良い企業に対しても投資をしなくなる」
広がる投資家の不安
中国の金融市場健全化には多くの課題が残されています
*2016年ごろ中韓vs日米くるかね?