ワールドビジネスサテライト,4/15,4Kテレビ普及狙うも消耗戦警戒
夏に向けて液晶テレビブラビアの4K対応発表したソニー
価格競争に巻き込まれないように質の向上を前面に打ち出しています
2013年モデルと2014年モデルを見比べると
暗いところの電力を明るいところに使うことで
より映っている女性が鮮明に見えます
ブラビアシリーズ8機種
サイズ 49〜85インチ
想定価格 32万〜200万円前後
これまで4Kの最小サイズは55インチでした
49インチを加え想定価格は32万円前後から
買いやすい価格で販売します
ソニーマーケティング 本田健二さん
「テレビ市場全体を100とすると4Kは昨年までまだ1%くらい」
「裏を返すと非常にポテンシャルがある」
単なる高機能だけではなく使いやすさもアピールしています
立ち上がり約1秒
また
リモコンは通常のボタン式のほかにタッチパッドリモコンも用意
スマートフォンのように直感的に操作できるようにしました
今年を4Kテレビの普及元年と位置付けるソニー
従来の薄型テレビのような
行き過ぎた価格競争に参入しないと決意をあらたにしています
Q.他社が価格を下げてきたときは
「我々の思っている価値がある」
「その価値を曲げてまで価格を安くする事はしたくない」
「すべきではない」
しかし
家電量販店では4Kテレビの価格の下落が目立っています
東京・千代田区
ビックカメラ有楽町店
ビジュアルコーナー 高田博明 主任
「55インチで50万円弱した商品が」
「今では40万円弱に下がっています」
4Kテレビの価格は
半年前に比べ↓2割以上
値ごろ感が高まっています
4K放送
6月開幕のワールドカップで試験放送が始まる
そのため問い合わせも多く
消費税の増税後も引き続き販売は好調を維持していると言います
「春夏モデルで4Kのラインナップが増える」
「40インチ以上から販売されるので選びやすくなる」
メーカー各社は4Kテレビの新製品開発を急いでいます
東芝ライフスタイル 岡田淳さん
「従来はLEDライトが端にしか入っていなかったのが」
「全面的に入っているので実際の映像は明るさがいろいろ出る」
東芝は昨日
4K対応液晶テレビレグザZ9Xシリーズを発表
50インチが主流の4Kテレビのなか
業界最小の40インチモデルを投入しました
レグザ40J9X 23万円前後(想定 7月中旬)
4Kテレビ普及モデルと位置付けています
「40インチも通常と比べると倍以上するので」
「いかにこのテレビが今までと違う楽しみ方ができるのか」
「どう伝えるかが一番肝心だと思う」
東芝も価格競争を避けつつ
4Kならではの付加価値で勝負していきたいとしています
「テレビ事業は厳しいが4Kを広げることが」
「テレビ復活の一番のポイントになる」
パナソニック
4Kテレビ5機種を5月中旬に発売
品ぞろえを増やしていき
4Kテレビでシェア3割を目指す
普及を進めながらも価格を維持したいメーカー
4Kの今後を専門家はどう見ているのでしょうか
Q.メーカーは価格競争を恐れているがどう見るか
IT家電ジャーナリスト 安蔵靖志 氏
「(現状は)画質を訴求しフルハイビジョンにない」
「プレミアム感をうまく伝えている」
「だが結局は普及すると価格は下がっていく」
また
世界市場に目を向ければ
いずれ海外メーカーとの価格競争が待ち構えています
「海外の富裕層を中心にいかに日本の」
「4Kテレビのプレミアム感を訴求できるかがカギ」
Q.海外マーケットでの動きは普及期にになってから
「そこからまた苦しい戦いになるのではないか」
*ちなみにシャープは1年も前に32インチの4K出しています