ワールドビジネスサテライト,5/20,知財の攻防 どうなるクールジャパン
今日開かれたJAPAN EXPOの発表会
JAPAN EXPOは毎年フランスのパリで開催される
アニメやゲーム・音楽・ファッションなど日本のポップカルチャー発信イベントです
去年は4日間で23万人を動員した
ヨーロッパ最大のイベントです
今年15回目を迎える
このイベントを立ち上げたのは
日本が大好きというフランス人の
JAPAN EXPOを主催する JTSグループ トマシルデCEO「日本文化を世界中に発信していきたい」
そのシルデさん
来日後すぐ訪れたのは原宿です
「年に一度は来る」
「日本好きなフランス人には特別なところ」
「いろいろな発見もあるが」
「こちらから新しいモノを探している」
さっそく店の中へそこで見つけたのは
「フランスのコーディネートは地味」
「ピンクやブルーのチェックは見られない」
「”カワイイ系”が進化している」
「フランスに持っていけば大きなビジネスになる」
今ではカワイイはフランスでも
若者の間で日常的に使われています
さらに
注目したのがこちら
千葉県船橋市の非公認キャラクターふなっしー
「元気で動きもルックスもかわいいので」
「うけると思う」
去年のJAPAN EXPOではくまモンが初参加
大きな注目を浴びました
そこで今年も
(発表会時)
「きょうはちっちゃいおっさんが駆けつけてくれた」
登場したのは
兵庫・尼崎市非公認キャラクター
ちっちゃいおっさん
今年のJAPAN EXPOでフランスデビューする予定です
クールジャパンを進める経済産業省も
JAPAN EXPOを通じて
日本のコンテンツをフランスに向けて発信していきたいと考えています
経産省 商務情報政策局 クリエイティブ産業課長 伊吹英明さん
「コンテンツを出して版権をもらうのではなく」
「スポンサー収入を得たりなど」
「1つの著作権で稼ぐビジネスモデルを応援していく」
ある日巨人の群れが出現
人間を摘み上げて食べる巨人とそれに抗う人類の戦いを描いたアニメ
進撃の巨人
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原作となる進撃の巨人(1~13巻)
発行部数3600万部
という超人気漫画
出版元の講談社では
講談社 国際ライツ事業部 森本達也 副部長
「記録的な大ヒットでこんなに売れた作品は」
「過去にないぐらい」
人気は国内にとどまりません
英語や韓国語など日本以外の12の国や地域で翻訳され出版されています
クールジャパンをけん引する強力なコンテンツとなっているのです
また
雑誌掲載と同時に英語版をネット配信
→日本と海外読者の時間差をなくす
その背景には
「現地で漫画の単行本が出るまで」
「3~4ヵ月かかっていた」
「そのすきを突かれて海賊版が広まってしまった」
深刻化している海賊版被害
海外のファンが海賊版に流れないよう
翻訳などのスピードをアップさせました
さらに
正規版の漫画の購入者にイベントのチケット配布
「正規版でしかできない価値や経験を」
「提供することで海賊版との差別化を図る」
知的財産権(日本の)
産業財産権 1兆9642億円の黒字
著作権 6220億円の赤字
なぜ著作権はこんなに赤字なのか
専門家に話を聞きました
著作権ビジネスに詳しい 福井健策 弁護士
「アメリカは古い作品でも海外でも人気のある」
「ミッキーマウスやくまのプーさん」
「くまのプーさんは1匹で年間1000億円以上の収入を得ている」
パソコンのソフトやディズニーのアニメなど赤字の多くが
アメリカへの著作権の支払いだと言います
今後日本が著作権で稼いでいくためには
複雑に絡んだコンテンツごとの権利を
きちんと処理してデータ化することが必要だと言います
「簡単に許可が取れて適正な金額を払えば」
「作品が使えるデータベースを充実させる」
「そうすると過去の日本の作品を発信していく事ができる」
「どんどん発信していく中で新しいビジネスチャンスが生まれる」
*そんな福井さんのTPP著作権本