千葉・山武市
やって来た2台の大型バス
商社やホテルの関係者を集めて行われたのは
”来て、見て、感じて「ちばの米」見学会”です
JA関係者
「新米も最盛期になってくるので千葉のコメを宜しくお願いします」
地元産のコメをPRしようと千葉県や農協が企画しました
その理由は
いま新米の収穫が本番を迎えていますが
コメの価格下落が止まらないのです
豊作の見通しが強まっているのに加え
昨年採れたコメの在庫が過剰になっているためです
山武郡市農業協同組合 河野幸男さん
「(コシヒカリを)生産者から買い上げる価格は1俵あたり9800円」
「昨年の1万2000円ぐらいから価格が下がった」
「第一次オイルショックがあったころにそれぐらいの相場があった」
こうした事態を受け千葉県は見学ツアーと合わせて
初の試食会を開催
担当者も必死に売り込みます
千葉県が低迷するコメの販売で
起爆剤にしようと考えているのは”ふさおとめ”
千葉県が独自に開発したブランドでコシヒカリより大粒なのが特徴です
千葉県 農林水産部 飯田秀雄さん
「(ふさおとめは)粒が大きくて」
「コシヒカリほど粘り気もなく酢飯に合う」
「コメが安くなっていて農家も困っているので少しでも農家の力になれれば」
千葉県産のふさおとめを弁当に使う
横浜市旭区
からあげ「大ちゃん」左近山店
では
醤油味や塩味など様々な味付けで
から揚げを専門に扱っています
コチラの人気ナンバーワンの商品は
からあげ弁当 570円
最近社長の頭を悩ませているのは
ケイアールシー 馬上富士男 社長
「ここ数ヵ月で(鶏肉価格が)5~7%は上がっていると思う」
豚肉高騰のあおりを受け上がり続ける鶏肉価格です
さらに弁当に添えられている野菜も台風などの影響で高騰しています
一方
こちらのご飯いまの時期は新米を使っています
「これがいま近場で出ている新米」
ふさこがね 5kg 2050円 10kg 4000円
ふあおとめ 5kg 2050円 10kg 4000円
ハナエチゼン 5kg 2050円 10kg 4000円
Q.価格は安くなっている
「前年の古米よりも安い」
古米より安くておいしい新米のふさおとめが弁当の売りになっていて
値上げせずにすんでいる一因になっています
「今年は”ふさおとめ””ふさこがね”もいいんですけど」
「つやひめが廉価で出てきていて弁当に合う食感なので」
「チャレンジした品種を置いていこうと思っている」
コメの価格下落を受け卸業者も対応に動き出しました
コメ卸の
東京・江戸川区
木徳神糧
では
コシヒカリなどのブランド米を東南アジアや欧州へ積極的に輸出
円安や和食ブームもあって
今年は前年比8割増の900トン以上へと急拡大させる計画です
木徳神糧 三澤正博 常務
「国内の需要が減っていく中で海外需要を呼び起こさないと扱い量は減る」
「今年は極端にコメが下落したので主食米を海外に出せるチャンスになる」
さらに
木徳神糧
来月 台湾に合弁会社を設立
たんぱく質の含有量を通常の1/25に抑えた
低タンパク質のブランド米
を製造していく計画で
食事制限やヘルシー志向の人たちの需要を取り込んでいく狙いです
「国内販売だけでは減っていく」
「今まで扱っていない新規顧客をとっていく」
「そういう事を常にやっていかないと」
「数字的に落ちていく一方になる」
市場でコメの価格が下がっているため
多くのコメを供給する全国農業組合連合会
全農
コメの販売価格をより実勢価格に近ずけるために
先月から個別申込取引を開始
複数の卸売業者に購入希望価格と数量を提示してもらい
最も高い価格などを示した業者に販売する仕組みです
新たに始めた販売方法ですが専門家は
キヤノングローバル戦略研究室 山下一仁 研究主幹
「全農が独占的な価格を押し付けるのではなく」
「市場原理を見ながら価格を決めていることのポーズ」
「コメ市場を根本的に変える事にはならない」
山下さんはコメの価格を決めるのはあくまでも
需要と供給だと言います
では
今後のコメ価格は
「2~3年コメの生産は増えているが」
「供給量制限で米価を維持」
「結果 大量の在庫を抱えてしまった」
「在庫を処分すると米価は下がると市場は見込んでいる」
コメの価格が下がることで今後
需要が増えるとの期待も高まっています
*スタジオで映った米は袋だけ買えますw
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