ワールドビジネスサテライト,1/14,特集,中国で広がる"日本式"
中国・浙江省
安吉県
1月1日オープン
ハローキティーパーク
入場料3000円
(全面オープン後 約6000円)
オープンから10日間で5万人を超えました
ハローキティパーク
サンリオが監修した海外初の屋外型テーマパーク
中国では
今年以降のオープン予定
米 ディズニーランド(上海)
米 ユニバーサルスタジオ(北京)
韓 ロッテワールド(南京)
中国は景気が減速傾向にある一方
個人の所得は増え続けています
そして
今まさにレジャー産業に商機が訪れようとしているのです
そんな中
いま上海市内でもっとも人気のあるレジャー施設が
日本のスーパー銭湯
極楽湯 碧雲温泉館です
朝9時のオープンを待ちきれない人々
この日はなんと3時間待ちの行列
2年前上海にオープンした極楽湯
日本の施設と同じスタイルですが
広さは日本の5倍
入浴料は日本の2倍以上の約2500円
とかなり高額です
それでも
多い日は3500人が来店
→上海店は売り上げトップ
極楽湯 碧雲温泉館 田村俊和 館長
「(中国人の)所得が増え精神的な満足や清潔さについて」
「感度が高くなってきている」
管内のいたるところで目に付くのは掃除する従業員の姿です
「15分に1回は掃除しないと真っ黒になる」
「日本の普通のレベルのこの状態がお客さんに支持されている」
そして極楽湯を成功に導いた最大の秘密を
見せてもらうことに
そこに並んでいたのは浴槽のお湯をきれいにする
6台のろ過装置(日本製で約10億円)
建設費の半分を投入しました
すべてのお湯を1時間に3回ろ過することができ
他の施設の6倍のろ過能力
「中国は客が見えないところにお金をかけない」
「極楽湯は中国で一番きれいなお風呂屋さん」
さらに
中国風の個室→和室に変更
日本式の施設とサービスを追求したことが
中国の人々に受け入れられたのです
極楽湯
来月 上海市内に2号店をオープン予定
コンセプトはモアジャパン
1号店以上に日本式を打ち出す予定です
「中国に日本のお風呂文化を根付かせたい」
「それができたらほかの海外にも進出したい」
一方
日本式リゾートで新たに中国に打って出る企業も
中国・吉林省
吉林市
に
1月16日オープン予定
松花湖プリンスホテル
施設の核となるのがこのスキー場
松花湖プリンスホテル 田辺正幸 副総支配人
「65万平方メートル34コース」
「苗場スキー場よりも大きい」
中国では90年代から徐々にスキー人口が増え始め
今や日本の倍の
スキー人口
中国 約1000万人
日本 約480万人
(日本生産性本部レジャー白書2014)
しかも2022年の冬季五輪に立候補
スキーがブームになっています
すでに
中国のスキー場
欧米のリゾート会社が10数ヵ所展開
→西武グループは後発参入
その戦略は
「ファミリーでも誰でも楽しめるスキー場」
「日本独特プリンス独特の楽々コースをつける」
「初級者・中級車・上級者も山頂から滑ることができる」
現在の中国のスキー場はほとんどが上級者向け
西武グループ
山頂から初級者コースを設置
→幅広い層の客を取り込む
そして
まだ安全意識がまだ低いとされる中国で
インストラクターへの教育を徹底します
松花湖プリンスホテル
1部屋1泊 約2万8000円から
→日本式おもてなしを売りに
しかし
「このレベルで数日後にオープンするのは難しい」
ホテルのオープンはすでに1ヵ月以上遅れていました
本来奥にあるはずの風呂の給湯口が手前側に
「こちらから入るのに邪魔普通は向こう側」
寿司店のカウンターはオーダーよりも高いものが設置されていました
やむを得ず客席側を2センチ板で底上げする事に
さらに
ロビーの照明が一部しか点灯していません
「ホテルは五感に訴える商売」
「細かく仕上げないと」
「最高級ホテルを目指すなら五感を磨かないと勝ち残れない」
今回
西武グループ
プリンスホテルの最上級ブランド
ザ・プリンスを出店
そこには中国で成功するだけでなく
もう1つの思惑があるのです
「中国でプリンスホテルの認知度を向上させることで」
「日本のプリンスホテルへの誘客」
「インバウンド強化につなげる」
「よろこんで日本のプリンスホテルに来てもらえる流れをつくる」
中国で広がり始めた日本式のサービスやリゾート文化
今後も様々な業態が挑戦していく事になりそうです
*日本のおもてなしの基になったのって