ワールドビジネスサテライト,6/26,スイーツ業界に変革の"波"
東京・品川区
戸越銀座
にオープンした
シャトレーゼ
これまで郊外型で大きな店舗というイメージでしたが
今回商店街の中で小型の店舗です
全国におよそ460の店舗網を持つシャトレーゼが
きょうオープンした
シャトレーゼ戸越銀座店
都心型の新業態1号店
郊外ロードサイド店の半分の面積
取扱い品数 約200
売り場の横には調理場も設置
人気商品のかりんとう饅頭はその場で揚げて販売します
この新業態の都心型小型店を
今年度に10店舗に拡大する予定です
なぜ方向転換を図ったのでしょうか
Q.都心の小型店を展開する理由
シャトレーゼHD 齊藤寛 社長
「少子高齢化で都心回帰が始まっている」
「特に高齢者が」
「住宅の近くに便利なところに(店出し)」
「コンビニエンスシャトレーゼを目指す」
菓子デザート市場はここ数年横ばいですが
大きくシェアを伸ばしているのがコンビニエンスストア
一方
ロードサイド店は苦戦を強いられていて
専門店のシェアは1割ほどに縮小しています
シャトレーゼは新業態でコンビニのように身近な存在になり
品ぞろえと品質で差別化を図ります
Q.コンビニが台頭する中 専門店の立ち位置は
「中途半端な菓子店は淘汰される」
「コンビニにできないような多様な品ぞろえで」
「コンビニ以上にリーズナブルでおいしいものを提供する店が残る」
菓子店の淘汰はすでに始まっています
総本家駿河屋
2014年5月 破産
さらに
草太郎
1月 経営破綻
大手老舗の苦境が続いています
専門家は現状をこう分析します
船井総合研究所 鈴木徹郎 チーフ経営コンサルタント
「老舗専門店がコンビニや量販店と戦う形になって」
「変化を迫られている」
「旧来型の取り組みをしているだけでは存続が難しくなってきている」
創業77年の老舗
東京・目黒区
亀屋萬年堂総本店
ショーケースにはお中元の文字が並びます
亀屋萬年堂といえば
ブッセのお菓子ナボナが一番人気の商品です
そんな亀屋萬年堂も4月新業態の1号店を
表参道にオープン
その名はanovan
英語でもフランス語でもなく意味はないというのですが
強いメッセージが隠されています
とそれは置いといて
どんな店なのでしょうか
亀屋萬年堂 有山政栄さん
「毎日厨房でクリームを作っていて」
「夏にピッタリの(冷たい)クリーム」
ナボナを生菓子にアレンジした
新感覚のスイーツです
「(ナボナは)王さんのCMイメージが強く」
「40代50代の層に人気」
「若い世代に認知されていない」
若い世代の取り込みを図ろう考えだされた生ブッセ
コンビニスイーツに負けない
新たな定番商品を作る狙いがあります
そして店名のanovanですが
ローマ字を逆さに読むとナボナ
「ナボナがひっくり返るくらいにおいしいを伝えていければ」
長い間培われてきた伝統のお菓子が
新たなカタチとなり生まれ変わりつつあります
*最近コンビニやスーパーでナボナのコピー品も売ってるしねぇ