ワールドビジネスサテライト,1/11,「黄金の毛沢東像」撤去のワケ
中国・河南省
通許という村
霧の発生に大気汚染が重なり
真っ白に覆われているせいか
37mもある像がなかなか見つかりません
そして
なぜか場所を言いたがらない村民たち
こちらの男性が
ようやく場所を教えてくれました
場所が分かり走り出すとなぜか交通規制が
迂回すると
取材班
当局の待ち伏せを受け3時間拘束されることに
実はそのころ毛沢東像に関する新たな情報が
取材班が拘束中に
人民日報系サイト
”政府が巨大像を壊した”
と報じたのです
微妙な時期だったことから
海外メディアが現場に近づかないように規制していたのです
中国の建国の父 毛沢東ですが
大躍進政策などで失敗
当時
何千万人もの死者を出したと言われています
中国・共産党にとって扱いが難しい存在でしたが
習近平国家主席
以前から毛沢東回帰路線を明確にしてきました
東京福祉大学 国際交流センター長 遠藤誉 特任教授
「(習近平国家主席は)毛沢東がやった整風運動」
「党の規律を守る運動の真似をした」
「正当性を人民に対して毛沢東の威を借りて見せつけた」
中国では経済格差の広がりから
貧しくとも平等だったと懐かしむ一部の市民の間で
毛沢東氏の人気は高くなっていて
習政権はこの毛沢東人気を利用しているのです
では
何故今回突然取り壊したのでしょうか
「巨大な毛沢東像をあがめる形で建てますと」
「習近平国家主席の存在感を脅かす」
「あの頃はよかったは今は良くないの裏返し」
「その程度まで行きそうになると抑える」
「微妙なコントロールを中国政府がやっている」