ワールドビジネスサテライト,9/19,進化する地図 道路に潜む危険を先読み!
東京・江東区
スーパーオートバックス東京ベイ東雲
カーナビの販売が好調です
4〜7月 カーナビ出荷台数
176万台(前年比↑11.3%)
中でも注目されているのがこの商品
今週金曜日の発売ですが予約が殺到していると言います
*対応機種(リンクはアマゾン検索)
客が注目しているのはカーナビに追加された安全運転を支援する機能
いったいどんなモノなのでしょうか
商品の発売を前のその実力を体験してきました
カーナビに追加されるユニットは
運転席の下に設置
バックミラーには前方の車両の位置をとらえるカメラ
画像認識技術が搭載されています
走行してみると搭載されたカメラが前の車を認識
車間距離が3mを切ると
すぐさま警告してくれます
交差点では右折するときの
つられ発進に対して注意を喚起します
つられ発進とは
前の車が右折するのにつられて
対向車の確認をせずに発進すること
対向車と衝突する事故が多いのです
このつられ発進を予防する機能があると言います
仕組みはこうです
カーナビ
蓄積データからこの交差点は右折時に
つられ発進をする可能性が高いと判断
搭載されたカメラが前の車の動きをとらえ
前の車が発進して2秒後注意を喚起したのです
その意味は
前の車が発進してからおよそ2秒の内に対向車を確認すれば
事故を防げる可能性が高いというモノです
なぜ2秒なのか
つられ発進した時に前の車が発進してから1.5秒から2.5秒の間に
急ブレーキを可能性が高いというデータをパイオニアは持っていたのです
パイオニア 内田有喜さん
「その地点で過去に急減速やリスクに直結する傾向があったものを」
「データベース化して地図に積んでいる」
東京・文京区
パイオニア
こちらがそのデータを蓄積しているデータセンター
今回初めてカメラが入りました
07年から累計65億キロの走行データを収集
ブレーキを踏む強さや頻度で危険度を判断
→最も危険度が高いポイントが赤い点
その赤い点は
全国に7600ヵ所存在ます
大浜キャスターが右折した交差点もそのうちの1つでした
パイオニアでは今後
自動運転の時代がやってきてもこのビッグデータがカギを握ると考えています
Q.自動運転はカーナビメーカーにとってチャンス
パイオニア 山下元之さん
「そうですね」
「リアルタイムの道路の変化をとらえる」
「画像データや客の走行の結果は」
「パイオニアじゃないと分からない」
自動運転の実現に欠かせない次世代の地図を
日の丸連合で作成しようというI動きも始まりました
6月に設立された
東京・港区
ダイナミックマップ基盤企画
には
三菱電機やゼンリン
大手自動車メーカー9社などが出資
来年度中に自動車専用道路2万キロの
3Dマップ作成を目指します
地図メーカーから出向している
プロジェクトリーダーの三徳さん
この日訪れたのは測量事業を手掛ける会社
東京・目黒区
パスコ
3Dマップの詩作が始まるのです
現場の撮影が初めて許されました
ダイナミックマップ 三徳昭弘 副社長
「日本全国にわたり高精度な地図を一貫して作るの初めての経験」
「非常に使命感もある」
天井に見慣れない機械を乗せた特殊車両
モービルマッピングシステム(MMS)と呼ばれています
高精度の赤外線センサーが2台
下向きのセンサーと上向きのセンサーがあり前方の様子をすべて測量できます
その他に現場を撮影するカメラ
GPSの受信機は3台あり受信の精度を上げます
総額4000万円以上の設備です
向かった先は東京のお台場付近
カメラで走行中の映像を記録しレーザーなどで測量していきます
測量したデータから
ほぼ自動で3Dマップを作製
できた地図を見ると
測量データが膨大な点として表現されています
この3Dマップを自動運転車に搭載すれば
車がどの車線を走っていて先にどんな交差点があるかなどが正確に把握でき
安全な運転につながると言います
三徳さん順調な滑り出しに思わず笑みがこぼれます
「2020年オリンピック・パラリンピックの時に」
「自動運転を国が目標にしている」
「その前に実験をしなければならないので」
「非常に時間がない」
年内に300kmの3Dマップ試作
自動運転の実験用に供給