ワールドビジネスサテライト,12/12,トランプ流"企業介入"の明暗
今から10ヵ月前
インディアナ州
キヤリア インディアナ工場(空調メーカー)
従業員にある決定が通告されました
今後3年をかけて工場をメキシコに移し
全従業員を解雇するという突然の通告に怒号が収まりませんでした
このキヤリアのメキシコ移転問題を
大統領選の争点にしたのがトランプ氏でした
トランプ氏(4月)
「海外移転しただけで済むと思うな」
「何も罰則がないから労働者が不当に解雇される」
「キヤリアのエアコンに関税をかけまくるのはどうか」
当選した
トランプ氏
メキシコへの工場移転を撤回
インディアナ州がキヤリアに対し税制優遇
事実上の政治介入でした
トランプ氏
「キヤリアの従業員には素晴らしいクリスマスと新年を迎えてほしい」
およそ1000人の雇用が守られ
従業員には安堵が広がっていました
キヤリアの従業員
「良いニュースが聞けてうれしい」
「ついに救世主が現れてアメリカに雇用を取り戻してくれた」
工場の近くではトランプ氏の車列に向けて歓声が上がっていました
その中に静かにプラカードを掲げる人たちが
そこには
”私たちの仕事はどうなるんだ”という文字が
彼らは地元の製造工場2社の従業員
両社ともメキシコに工場が移転することが決まり
全員に解雇が言い渡されたといいます
トランプ氏の救済はまだありません
地元工場の従業員
「トランプ氏が気づいて私たちの工場にも希望を与えてほしい」
そのうちの1社の
インディアナ州
レックスノード インディアナ工場
レックスノード
売上高2000億円以上
工場のメキシコ移転で300人解雇の計画
今もなお閉鎖を信じられないと
ここで働くジョシュさんは言います
レックスノード従業員 ジョシュシャーザーさん
「アメリカで生産しようこの看板に書いてあるように」
「できない理由はないはずだ俺たちは利益を出していたんだから」
レックスノード
来年6月までに工場をメキシコに移転
絶望的な状況の中同じ工場で働く
カイルさんとはいつも励まし合っています
レックスノード従業員カイルビーマンさん
「米国から工場が大量に移転している現状を」
「止めなければならない」
「キヤリアは現状を変える重要な試金石だった」
「我々も続く必要がある」
ジョシュさんが持っているのは解雇通知書
示された退職金はわずか30万円ほどでした
レックスノード従業員 ジョシュシャーザーさん
「こんなの受け入れられるか?」
「これまで会社に多くの犠牲を払ってきた」
「ばかげている」
「仲間との絆は固いお互いの事を思ってやってきた」
「仲間のためなら何でもできる」
ジョシュさんは8人家族
一家の暮らしを守るためにもトランプ氏の介入が頼みのはず
ところが
以外にも冷静でした
「トランプ氏が全員を救えるはずがない」
「キヤリアは選挙公約だったが」
「レックスノードは違う」
「我々は何の約束もされていない」
「だから何も期待していない」
*こんなんで復活できるのかな?